スマホゲーム、黄金時代に 成長支える日本の流儀
ジャーナリスト 新 清士

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2014/1/4 7:00
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スマートフォン(スマホ)が日本でゲーム端末の「主役」になろうとしている。スマホはここ数年、爆発的な勢いで普及すると同時に高機能化も進み、タッチパネルを使って様々な操作が可能になった。2013年に大ヒットした「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」(ガンホー・オンライン・エンターテイメント)のような人気ゲームも登場。伸び悩む家庭用ゲームと対照的に、スマホゲーム市場は急拡大している。14年はスマホがゲーム業界をけん引する構図が一段と鮮明になりそうだ。

■「パズドラ」が流行語大賞の候補に

13年も人気が途絶えることがなかった「パズル&ドラゴンズ」公式ページ

13年も人気が途絶えることがなかった「パズル&ドラゴンズ」公式ページ

都内のJR中央線。筆者の隣に座った若い女性がアンドロイドスマホを取り出し、パズルゲーム「LINEポコパン」(LINE)を始めた。キラキラするデコレーションを施した長いつけ爪を付けた左手の中指で、器用にブロックを消していく。

JR東海道本線では、通路に立っている1人の中年男性がアップルのタブレット(多機能携帯端末)「iPad」の画面を見つめ、パズドラを一心にプレーしていた。混んでいるJR総武線の電車内でも、会社員風の若い男性がつり革を握りながらスマホでカードバトルゲーム「三国志乱舞」(スクウェア・エニックス)を遊んでいた。

13年は、そんな風にスマホゲームで遊ぶ人の姿をあちこちで頻繁に見かけるようになった。男性と女性の差はほとんど感じられない。ゲームに詳しい筆者にさえ、何のゲームを遊んでいるのか分からないケースも少なくなかった。それほどスマホゲームは種類が増え、バラエティーに富んでいる。

13年11月に発表された「ユーキャン新語・流行語大賞」候補50語の1つに「パズドラ」が選ばれた。結局、大賞は逃したものの、スマホゲームが広く社会に定着している象徴といえるだろう。多くのユーザーが、無料でゲームを遊び始めて途中でお金を払う「アイテム課金」方式に慣れてきたこともスマホゲームの普及を後押ししているとみられる。

■スマホゲーム市場、日本が世界最大に

米調査会社のアップアニーが13年12月に発表した調査リポートによると、スマホアプリの売上高で同年10月、日本は米国を抜いて世界最大になった。売上高の大半を占めるのがゲームだ。同社は金額は明らかにしていないが、12年10月の日本のスマホアプリ売上高を100とすると米国は180。これが13年10月には日本が340と急増し、310の米国を上回った。

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