サイバー攻撃、「備え十分」4%どまり
クイックVote第125回解説 編集委員 大石格

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2013/3/26 6:00
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このところ主要国の政府機関や大企業などを次々と襲うサイバー攻撃。電子版読者の96.8%がサイバー攻撃の脅威は「高まる」とみています。そのわりに自身が関係する企業や組織の備えは57.1%が「もろい状態だ」と認識しており、課題は多いようです。

企業のホームページの画面が全く更新できなくなったり、どくろの絵で埋められたり。サイバー攻撃にはいろいろパターンがあります。おふざけ半分のような画面の書き換えが注目されがちですが、こちらのサーバーに侵入しているのは確かですから、気づかないうちに顧客データなども盗まれているかもしれません。

脅威は「高まる」という読者のコメントです。

○直接の武器よりも安上がり。貧乏国向きの武器として、化学兵器に似ている(60歳、男性)

○軍事攻撃よりも怖い(47歳、女性)

○泥棒と錠前の戦争は永遠に続く(71歳、男性)

安全保障における抑止力とは、相手にこの国に手を出せば怖いしっぺ返しが待ち受けていると思わせることが重要です。中国や北朝鮮が本当にサイバー攻撃をしているのかどうかは断言できませんが、面白いのは中国や北朝鮮もそれほど強くは噂を否定していない点です。他国に怖いと思わせれば、それだけで抑止力としてかなりの成功だからです。

回答者の内訳
回答総数310
男性95%
女性5%
20代5%
30代9%
40代22%
50代30%
60代25%
70代7%
80代以上2%

小数点以下は四捨五入

備えに関しては「十分な備えができている」はわずか4.2%とお寒い状況でした。

38.7%を占めた「ある程度できている」という読者のコメントです。

○既に仕掛けられたので、経験は積んだはず(35歳、女性)

○ファイアウオールや隔離ネットワークは完成したが、出口対策は不十分(62歳、男性)

○システム上に致命的な情報を置かない(57歳、男性)

対策としては侵入防止とネット以外のツールの維持に大別されるようです。

過半数を占めた「もろい状態」との回答者のコメントを読むとITの知識不足を自認する人には身につまされるコメントが多数ありました。

○知識も予算もないので、対応は無理(56歳、男性)

○専門部署はともかく、一般社員には遠い世界の話(40歳、男性)

○ウイルスソフトを入れてとりあえずしのいでいる(48歳、女性)

個人用パソコン向けのウイルスソフトで海の向こうからのテロが防げるのか!といわれても、どうしたらよいのかわからないよ……。そんな愚痴が聞こえてきそうです。

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