セイコーインスツル、環境発電に適した電気二重層キャパシターを発売

2012/4/26 6:30
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セイコーインスツル(SII)は、環境発電(エネルギーハーベスティング)に適したチップ形の電気二重層キャパシター(蓄電装置)「CPXシリーズ」を発売し、サンプル出荷を始めた。世界最小クラスのサイズで内部抵抗を従来の3分の1以下、自己放電を10分の1に低減した。7月からの量産出荷を予定している。

電気二重層キャパシターは電気を蓄える蓄電素子で、簡単な充放電回路、短い充電時間、長寿命が特長となり、携帯電話やデジタルカメラに利用されている。従来の小形電気二重層キャパシターは内部抵抗が高く、高出力の放電で電圧が低下することから、利用できる用途が機器内の時計やメモリーのバックアップなどに限られていた。

新開発のCPXシリーズは、内部抵抗の低減で高出力放電と1~3秒程度の超急速充電を可能にしたうえ、自己放電も大幅に抑制し、エネルギーハーベスティングで得られる微弱な電力でも充電できるようになった。エネルギーハーベスティングは、身の回りに存在する熱、振動、電磁波などの微小なエネルギーを電力に変換する技術を指す。

縦横が3.2mm×2.5mm、厚さ0.9mm。エネルギーハーベスティングを使った発電エネルギーの蓄電用に加え、近距離無線通信チップ、無線センサーネットワーク、デジタル家電のリモコンなどの蓄電・電源用や、非接触ICカード、多機能ICカードの電源、蓄電素子として販売する。サンプル価格300円。2013年度に500万個の販売を目指す。

[日経BP環境経営フォーラム 2012年4月25日掲載]

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