2019年1月23日(水)

BS-TBS、ホワイトスペースで国内初の地上波3D生放送

2010/8/26付
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BS-TBSは2010年8月25日の16時30分と19時からそれぞれ75分間,ホワイトスペースを用いて,人気グループ「モーニング娘。」のファン・ミーティング・イベント「3Dサマーパーティー in 赤坂BLITZ」を3D(3次元)映像で生中継すると発表した。国内での地上かつフルセグ放送での3D生中継はこれが初となる。

記者会見で「3D大使」として3D生放送をアピールする「モーニング娘。」のメンバー

電波の送信用アンテナ。出力が10mWなので,アンテナも非常にコンパクトである

赤坂BLITZの2階に設置されたUHFアンテナ2台。それぞれが1階にある3Dテレビ2台に接続されている

3D放送を受像する3Dテレビ。3D放送の本番前に受信レベルのチェックをしている様子

ホワイトスペースとは,周辺地域との電波の混信を防ぐためなどの理由で利用されていない,空き周波数チャネルのこと。この空き周波数チャネルは地域ごとに異なるため,利用する場合も地域ごとの免許を受ける必要がある。

BS-TBSのグループ会社であるTBSテレビは2010年7月30日に,同社がある東京都千代田区赤坂地区において,総務省からUHF帯の31チャンネルを「ホワイトスペース特区」として利用する免許を取得。既に8月7日に,同チャンネルを利用した放送の実証実験を始めている。ただし,アナログ放送が終了する2011年7月24日までは,10mW以下に電波の出力が抑えられているため,この放送の受信エリアは「(TBSのある赤坂サカスから)半径100m以内」(BS-TBS)と狭い。「アナログ放送終了後,2012年までは出力を高められ,エリアを半径数kmに拡大できる」(同社)という。

TBSテレビの他には,NHKなどもホワイトスペース特区の「先行モデル」として選ばれている。

今回は,BS-TBSがこの実証実験向けに,モーニング娘。のイベントの3D映像を制作したもの。赤坂サカス内で映像の受像デモも披露した。具体的には,放送用アンテナから数十m離れた位置に受信用のアンテナ2台を置いて,パナソニック製の54型3Dテレビ2台にこの3D映像を映した。モーニング娘。のイベントは赤坂BLITZで行われ,直接見るには有料のチケットが必要だが,3Dテレビ2台の映像は誰でも無料で視聴可能である。

今回採用した3D映像の伝送方式はサイド・バイ・サイド方式。このため,同中継は,ホワイトスペースのエリア内に市販の3DテレビとUHFアンテナを置けば誰でも無料で視聴できる。

今回の3D映像は録画されており,ケーブルテレビのJ:COMが,同社のVODサービスの一つ「TBSオンデマンド」のコンテンツとして,9月2日から約3カ月間,無料でビデオ配信する。

(日経エレクトロニクス 野澤哲生)

[Tech-On! 2010年8月25日掲載]

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