2019年9月20日(金)

KDDIも来年製品化 期待高まる「第3のOS」
ジャーナリスト 石川 温

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2013/2/25 17:10
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スペイン・バルセロナで世界最大級の移動体関連展示会「Mobile World Congress(MWC)2013」が現地時間の25日に開幕する。その前日にはインターネットブラウザー「Firefox」を手がける米モジラが、スマートフォン(スマホ)向けOS(基本ソフト)「FirefoxOS」の記者会見を開催した。製品化を明らかにしたKDDIをはじめとする携帯電話会社やメーカー各社の計画から、アップルのiPhone(OSはiOS)と米グーグルのAndroidに次ぐ「第3のOS」としてFirefoxOSにかかる期待が浮かび上がってきた。

ZTEのスマホで動作するFirefoxOS

ZTEのスマホで動作するFirefoxOS

■iPhoneとは対照的なアプローチ

FirefoxOSはWebページ作成の次世代言語「HTML5」に対応したブラウザーをベースとしており、通話機能やネット閲覧、メールなどスマホの機能をすべてHTML5で動作させようという取り組みだ。記者会見では、参入メーカーとして、中国のファーウェイ(華為技術)、同ZTE、同TCL(ブランドはアルカテル)、韓国のLG電子を紹介した。対応端末を採用する携帯電話会社としては、独Tモバイル、イタリアテレコム、米スプリント・ネクステル、チャイナユニコム、韓国KT、シンガポールのシングテル、スペインのテレフォニカなど世界で影響力を持つ大手企業が名を連ねた。日本からは、KDDIが製品化に向けて取り組んでいくことを正式に発表した。

世界のほとんどの携帯電話会社は、性能が低い端末でも動くFirefoxOSを安価なスマホに搭載して売っていく意向だ。特に新興国では、100ドル程度の価格帯のスマホを実現するOSとして期待が高い。実際、FirefoxOS搭載端末が最初に発売されるのはブラジルやコロンビア、ハンガリー、メキシコ、モンテネグロ、ポーランド、セルビア、スペイン、ベネズエラといった国々で、米国や日本、英国、フランスといった国から発売するアップルのiPhoneとはアプローチが対照的だ。

KDDIの田中孝司社長も、1カ月ほど前まで「FirefoxOSは、いまもケータイ(従来型の携帯電話)を使っている層に向けたスマホならあり得る」とコメントしていた。しかし、KDDIは最近になって「初心者層に向けた安価なスマホだけでなく、幅広いユーザーを意識して検討していきたい」(取締役執行役員専務の石川雄三氏)と発言するようになった。FirefoxOSで製品を具体的に開発していくなかで、少し軌道を修正したようだ。

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