アイリスオーヤマ、農業生産法人と新会社 農業改革目指す

2013/4/25付
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アイリスオーヤマと農業生産法人舞台ファーム(本社仙台市)は、仙台市に精米事業の共同出資会社「舞台アグリイノベーション」を2013年4月末に設立する。「農商工連携」による復興支援を目的として、農業の競争力を高める農業改革(アグリイノベーション)を行う。被災地を中心とした若者のビジネス参入の機会を提供し、環太平洋連携協定(TPP)に影響されない農業の確立を目指す。

工場の完成イメージ

工場の完成イメージ

日本のTPP交渉の参加表明に伴い、コメを含む重要5農産品の関税撤廃や関税の引き下げの可能性が指摘されている。海外の低価格農産物に対抗できる日本の農業の競争力強化が課題になっていると同時に、政府は農業を成長産業と位置付けている。

今回設立する舞台アグリイノベーションは、野菜やコメの生産販売のノウハウを有する舞台ファームと、製造技術と全国への販路を持つアイリスオーヤマの強みを持ち寄る精米事業の会社である。農業改革によって、農家が適正利益を安定して得られるビジネスモデルの確立を目指すとしている。具体的には、若手大規模農業後継者に対する作付けなどの営農指導、全量買い付け保証のほか、低価格での肥料などの提供も行う。精米工場ではコメを低温精米・低温保存し3合ずつの小分けパックに袋詰めする。鮮度を保つパッケージでコメの品ぞろえを充実させることで、全国のスーパー、ホームセンター、外食チェーンなどへ幅広く売り込みが可能になるとする。

契約農家の募集は2013年4月から随時進め、2014年2月から精米・販売開始の予定。初年度売上高は16億円、2014年は50億円、2015年は100億円を目標にする。今後は国内拠点の拡大や海外への輸出も視野に入れ、若手農業後継者の育成とビジネスモデルの構築によって日本の農業を世界に誇る産業に変えることを狙う。

(日経ものづくり 大石基之)

[Tech-On! 2013年4月24日掲載]

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