2019年7月19日(金)

富士通、タッチパネルで触覚再現 超音波利用は業界初

2014/2/25付
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富士通と富士通研究所は、超音波を使って触覚が得られるタッチパネルを試作し、「Mobile World Congress 2014」(スペイン・バルセロナ、2014年2月24~27日)で展示した。これまで静電気や振動で触覚を与える技術はあったが、超音波を使ったシステムは「業界初」(富士通)という。

今回のシステムは、ユーザーの指の場所に応じてタッチパネルの表面全体に超音波振動を生じさせる。超音波振動によって指とタッチパネルの表面の間に高圧の空気膜が形成され、その浮揚作用によって指とタッチパネルの間の抵抗が減る。これによって"ツルツル感"が得られるという。浮揚状態と浮揚していない状態を交互にユーザーに与えることで、錯覚的に"ザラザラ感"を与えられるとする。

今回開発した触覚技術の動作原理

今回開発した触覚技術の動作原理

デモの様子。左のバーでは上側がツルツル、下側がザラザラ、右のバーでは色が変わっているところが段差があるように感じられる

デモの様子。左のバーでは上側がツルツル、下側がザラザラ、右のバーでは色が変わっているところが段差があるように感じられる


従来、超音波を発生させる振動には大きなエネルギーが必要なため、触覚インターフェースに使うには超音波は不適とされてきた。しかし今回、モバイル機器サイズのタッチパネルを効率よく振動させる技術を開発したことが実現につながったとする。ただし、具体的な実装方法については「非公表」(富士通)という。

応用の一例として、金庫のダイヤルを回すような感覚や、ワニの写真を触る部位によって異なる感触を与えるデモを披露した。今後は触覚表現やその多様性について研究開発を進め、2015年度中に実用化を目指すという。

(日経エレクトロニクス 中道理)

[Tech-On! 2014年2月25日掲載]

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