2018年11月16日(金)

群馬の産廃業者が原因物質排出か 浄水場問題
DOWAのグループ会社委託

2012/5/25付
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関東の利根川水系の浄水場で水質基準を超えるホルムアルデヒドが検出された問題で、埼玉県は25日、原因物質とされるヘキサメチレンテトラミンの処理を委託された群馬県高崎市内の産廃処理業者が、利根川支流の烏川に排出した可能性が高いと発表した。

埼玉県によると、同県本庄市の化学品製造業「DOWAハイテック」が廃液の処理を烏川流域の産廃処理業者2社に依頼。うち1業者が中和処理した廃液を烏川に放出していたとみられるが、この業者の施設は原因物質に対応していなかった。 埼玉県の調査に業者側は「ヘキサメチレンテトラミンが含まれているとは知らされていない」と話している。一方、DOWA社は「廃液の分析値を示しており(業者が)適正に処理していればなんら問題にならない」とした。

同物質は工場廃水を規制する水質汚濁防止法や、廃棄物処理法で有害物質として規定されていないが、埼玉県は25日、DOWA社に立ち入り検査し、業者との委託契約の内容などの報告を求めた。廃棄物処理法に基づく告知義務違反に当たらないか慎重に調べている。

また、県の調査でDOWA社は2003年、自社で処理した同物質を含む廃液を利根川支流に流し、ホルムアルデヒドを発生させていたことも判明。

埼玉県は「同物質を含む廃液が河川に流れれば問題になることは知り得たはずで、少なくとも道義的な責任がある」としている。

同物質は銀粉の製造過程で発生したとみられる。厚生労働省は流入量を0.6~4トンと推計。浄水場で使われる塩素が加わるとホルムアルデヒドになる。

この問題で、千葉県では柏など5市の34万世帯以上が一時断水した。〔共同〕

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