2019年9月22日(日)

中国勢が「第3のOS」積極採用、中南米で低価格スマホ
Firefox OS搭載の実機登場

2013/2/25 11:54
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米Mozilla(モジラ)は2013年2月24日、スペインのバルセロナで同月25日から開催される世界最大級の携帯通信関連イベント「モバイル・ワールド・コングレス(Mobile World Congress)」に合わせ、同社が開発を進めているオープンソーススマートフォン(スマホ)向けソフトウエア・プラットフォーム「Firefox OS」に関するイベントを開催した。

ZTEが開発したFirefox OS搭載スマートフォン

Firefox OSの開発に参加している企業

イベントに登壇したQualcomm 会長 兼 CEOのPaul Jacobs氏

同イベントでは、Firefox OSの最初の商用ビルドを搭載したスマホの実機を披露した。Firefox OSを搭載する最初の製品は、中国TCL(ブランドはAlcatel One Touch)、韓国LG Electronics、中国ZTEが提供する。中国Huawei Technologiesも2013年後半に製品を投入する予定だ。

Firefox OSは、以前は「Boot to Gecko(B2G)」と呼ばれていたもの。Webブラウザー「Firefox」の実行エンジン「Gecko」をLinuxの上で直接動作させる。アプリケーション・ソフトウエアはすべてHTML5で記述する。

現在のスマホは、米Apple(アップル)が提供する「iOS」を搭載する「iPhone」と、米Google(グーグル)が中心になって提供している「Android(アンドロイド)」の搭載機が2大勢力で、他のプラットフォームは存在感が薄い。この2強体制の中でFirefox OSなどの「第3勢力」がどこまで支持を伸ばせるかを疑問視する向きもあった。

しかし今回のイベントで、中南米を中心に従来の予想以上に採用が進む見込みであることが明らかになった。「iPhoneやAndroid搭載機よりも安価な製品を新興国市場に投入したい」という携帯電話事業者の意向にFirefox OSがうまくマッチした格好だ。

Firefox OSの開発に参加しているのは、KDDIを含む世界17社の主要な携帯通信事業者。最初のFirefox OS搭載スマートフォンは、ブラジル、コロンビア、ハンガリー、メキシコ、モンテネグロ、ポーランド、セルビア、スペイン、ベネズエラで2013年半ばに発売されるという。日本でもこれらの国に続き、KDDIが製品を投入する見込みだ。

これらの製品はすべて米Qualcomm(クアルコム)の携帯通信用チップセット「Snapdragon」を採用している。イベントには同社 会長 兼 CEOのPaul Jacobs氏も登壇。「Firefox OSの開発に参加できることを光栄に思っている」と述べた。

(日経エレクトロニクス 大森 敏行)

[Tech-On! 2013年2月25日掲載]

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