2019年7月16日(火)

優待株まとめ買い、楽して利回り稼ぐ若手投資家
個人投資家奮戦記(3)

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2012/4/28 7:00
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株式相場はそもそも不安定なもの。ならば最初から値上がり益を期待せず、配当収入(インカムゲイン)や、株主優待狙いの投資をしよう――。こんな個人投資家が今、増えている。配当と優待の株式投資を徹底している若手投資家がいると聞き、東武東上線で埼玉県和光市に向かった。

優待株のまとめ買いをしている若手投資家に会いに、埼玉県和光市へ

優待株のまとめ買いをしている若手投資家に会いに、埼玉県和光市へ

会社員、高峰譲吉さん(仮名、28)は2008年から日本株投資を始めた。当初は大型株不動産投資信託(REIT)などに投資していたが、リーマンショックなどで相場が下げた影響もあり、値上がり益期待の運用は芳しくなかった。

「株価を時々刻々と追っていくのは正直疲れるし、仕事にも影響する。もっと楽な投資法がないかと考えていました」

そこで目をつけたのが、配当と株主優待換算額の利回りが高い銘柄だ。配当利回りと優待換算利回り(優待内容を金額換算した額÷優待を取得できる最低投資金額)の合計がおおむね6%以上で、かつ自己資本比率50%以上、連続黒字と財務体質や経営状態が良好な企業なら、投資する価値が十分にあると判断した。

ヤマトインターナショナルニチリョクタビオ……。高峰さんが投資する銘柄は約30。このほとんどが優待株だ。基本的に最低投資金額を投じ、高い利回りを稼ごうとしている。多くの銘柄に投資するのは「倒産による株価急落リスクを軽減する」(高峰さん)という狙いもある。

スマホで魅力的な優待株を探す高峰さん(仮名)

スマホで魅力的な優待株を探す高峰さん(仮名)

公式に発表されている株主優待だけに注目していてはもったいない銘柄もある。「例えばニチリョクです。お中元やお歳暮が充実しているという情報をあるブログで読み、この銘柄はお得だなと感じました」。通常の優待以外にも商品を送ったり、株主総会時にお土産を配ったりする優待銘柄も少なくない。今後、突然なくなる可能性はあるものの、そんな思わぬメリットも優待株の魅力だという。

優待株には実は株価の側面でも利点がある。相場が低迷する局面でも「優待株はそんなに下げませんでした。『あれ、日経平均が下がっているのに優待株は上がっている…』という日も多いです」と高峰さんは実感を語る。

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