2018年12月11日(火)

損して撤退なんてだらしない投資家だよ  外山滋比古さん

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2012/7/11 7:00
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──26年前に出版された『思考の整理学』が再び注目を集め、現在150万部のミリオンセラーです。そんな外山先生が株式投資を30歳から始められていたことを、近著の『「人生二毛作」のすすめ』で知り、正直驚きました。投資歴は既に58年。仲間と投資クラブも作られ、月に1回の会合では先生が中心だそうですね。

素人ばかり10人くらい集まって好き勝手なことを言い合ってね、楽しいですよ。モットーは証券会社のいうことは聞かない、安く買って高く売る。銘柄選びよりも、これから社会がどう変わるかなんて話が多いです。

でもユニクロなんかは証券マンが言い出す前から注目してましたし、9・11の同時多発テロのときは近いうちに航空業界が復活して、金属チタニウムの需要が増えるとみんなで予測し、随分もうけたこともあります。あくまで長期投資で、3年くらいで2倍になる銘柄を探すんです。

──それはすごいです。

外山滋比古(とやま・しげひこ)さん
お茶の水女子大学名誉教授、英文学者
1923年愛知県生まれ。87歳。東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授を経て現職。20代終わりから40歳まで雑誌『英語青年』編集長。40代から日本語論、読者論など新分野を開拓。(撮影:竹井俊晴)

外山滋比古(とやま・しげひこ)さん
お茶の水女子大学名誉教授、英文学者
1923年愛知県生まれ。87歳。東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授を経て現職。20代終わりから40歳まで雑誌『英語青年』編集長。40代から日本語論、読者論など新分野を開拓。(撮影:竹井俊晴)

もちろん外れもしますよ。勝率は3~4割じゃないでしょうか。素人ですからうまくいけばうれしいし、いかなくたってしょうがないねと、そう思える余裕資金でやってます。

株式投資はギャンブルだと自覚して、それが楽しいんです。年を取るとリスクを取ることも少なくなってきますからね。株式投資で得られる刺激や緊張感はとてもいいと思います。

──大きな下げ局面ではどう対処されますか?

損したときに撤退するのはだらしない投資家ですよ(笑)。そこはグッと我慢しないと。だからこそ投資は当面必要のないおカネでするのが大事なのです。

私の親父は実直なサラリーマンでしたが、非常に熱心に株式投資をしていました。子供の私には株のことは一言もいいませんでしたけれど、本屋へ行くと株の雑誌ばかり見ているから分かりましたよ(笑)。株って面白いんだなと親父の背中を見て覚えたんです。でも親父はあまり売買は上手じゃなかったみたいで、損していることが多かったようでした(笑)。

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