龍角散8代目社長、「甘え」廃して売上高1.7倍
[有料会員限定]
「日本ののどを守って200年。」がキャッチフレーズののど薬大手、龍角散(東京・千代田)。最近では外国人観光客からも人気を集めるなど高い知名度と商品力を持つが、歴史ある企業故に社内がよどんでいたことがあった。データに出ない消費者のニーズをつかまないと生き残れない――。長寿企業が活性化策に掲げたのは緻密なマーケティングと連携だった。
危機感のない社員、腰の重い役員
龍角散の起源は江戸時代中期にさかのぼる。久保田藩(今の秋田県)の藩主...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1939文字