ジョブズ氏激怒「アンドロイドは盗作」 伝記発売

2011/10/24付
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【シリコンバレー=岡田信行】5日死去した米アップルのスティーブ・ジョブズ会長が取材に全面協力した唯一の伝記「スティーブ・ジョブズ」が24日、日米などで発売された。その中でジョブズ氏がスマートフォン(高機能携帯電話)市場で激しく競合する米グーグルが「アップルのアイデアを盗んだ」と激怒していたことが分かった。

中国・上海市の大型書店に積まれたジョブズ氏の伝記(24日)

中国・上海市の大型書店に積まれたジョブズ氏の伝記(24日)

同伝記は米出版大手サイモン・アンド・シュスターが発売。ジョブズ氏はグーグルのOS「アンドロイド」を使ったスマートフォンのマルチタッチ操作やアプリケーションのアイコンなどが、アップルの「iPhone(アイフォーン)」に似ていると主張。「アップルから盗んだものだ」と激怒した。

アンドロイド陣営との特許紛争となった後、ジョブズ氏は、アップルの取締役を務めたこともあるグーグルのエリック・シュミット会長と会い、「金を積まれても和解しない。ただちに(盗作を)やめてほしい」と迫ったという。

しかし、両者の主張は平行線をたどり、ジョブズ氏は「アンドロイドをつぶすためなら、人生最後の時を使っても、銀行にあるアップルの400億ドルすべてをつぎ込んでも構わない」と憎悪を燃やしていたという。

グーグルとの対立にもかかわらず、病気休養中の今年4月、グーグル創業者のラリー・ペイジ氏がCEOに復帰すると、「若いころ、(ヒューレット・パッカード創業者の)ビル・ヒューレット氏をはじめ、大勢の人々に助けてもらった」ことを思い出し、ペイジ氏を米カリフォルニア州パロアルト市の自宅に呼んでアドバイスした。

また、この春、長年のライバルであり、盟友でもあるマイクロソフトのビル・ゲイツ会長が自宅にお見舞いに来た際はパソコンの発展を振り返って、お互いをたたえあった。2人はコンピューターが教育をどう変えるかなどについて、3時間以上も話し込んだという。

ジョブズ氏が余計なものを省き、シンプルな製品、デザインにこだわった背景に、若いころから傾倒した仏教、特に日本の禅宗の強い影響があることは知られていたが、ジョブズ氏が、「養父に『優れた製品は見えないところもすべて美しく仕上がっているものだ』と教えこまれた」ことなど、生い立ちについても詳しく記されている。

「スティーブ・ジョブズ」は日米などで同時発売。日本語版は英語版と異なり、上下巻に分かれ、講談社から24日、上巻が発売された。

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