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宇宙データで世界を変える 「ハッカー」2000人の挑戦

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2012/4/25 10:33
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 宇宙観測データを活用して、人類の課題を解決するサービス開発を――。米航空宇宙局(NASA)や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの協力を得てこんな世界的なプロジェクトが動き始めた。NASA、JAXAなどが蓄積してきた膨大な宇宙や地球の観測データを使い、日常生活で役に立つソフトなどの実用化を目指す。世界中のハッカー(=開発者)が集い、これまで「縁遠い」「夢の世界」と思われてきた宇宙データを生かして、教育や娯楽、知的生産性を高めるためのツールの開発を競っている。

会場に設置された「コ・キューポラ」の体験コーナー
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会場に設置された「コ・キューポラ」の体験コーナー

 「床に寝転がって天井を見上げると無重力のような感覚が味わえる。小学校や中学校で使って欲しい」。参加者の一人、犬飼博士さんのチームは、国際宇宙ステーション(ISS)の窓から見える地球の姿をプロジェクターを使って簡単に再現できるシステム「CO-CUPOLA(コ・キューポラ)」を開発した。4月21、22日に日本で開かれたイベントで最優秀賞を受賞した。

 NASAが収集したISSの軌道位置をもとに計算したリアルタイムの飛行位置から、地球の姿を表示できるプログラムだ。自宅や学校のプロジェクターをインターネットに接続するだけで、実物大の大きさでISSからの景色を体験できる。「子どもたちに宇宙に興味をもってもらうきっかけとなれば」(犬飼さん)との思いで開発した。

 犬飼さんは、普段会社員としてゲームの企画に携わる。「NASA、JAXA、宇宙観測データと聞くだけでかっこいい、ワクワクする。『地球規模の問題を解決』というお題を見て、飛びついた」という。「会社では、日々収益を求められる。一つのことをテーマに『何でもやっていいよ』と言われて初めて、革新的なアイデアを生み出すことができた」と今回のイベントの醍醐味(だいごみ)を語る。

東京会場となった東京大学駒場リサーチキャンパス 
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東京会場となった東京大学駒場リサーチキャンパス 

 犬飼さんが参加したのは、全世界15カ所以上の都市で並行して開催されたアプリ開発コンテスト「International  Space Apps Challenge」だ。米国政府が進める「オープンガバメントパートナーシップ」(政府のオープン化)の一環だ。

 「政府が保有するデータを世界中の科学者や市民が協力して活用、地上や宇宙空間での課題解決に使ってもらおう」というのが大きな狙いだ。開発テーマは、「ソフトウエア」「オープンハードウエア」「市民科学」「データ可視化」の4つ。日本のほか、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ブラジル、ケニア、インドネシアのほか、南極大陸やISSを同時中継しながら開発を進める。日本でのイベントは「International  Space Apps Challe Tokyo運営委員会」や東京大学空間情報科学研究センター(CSIS)が運営に携わった。「インドネシアの参加者、議論の活発さに驚かされる」と運営委員の古橋大地さん。東京会場では、約50人の開発者ら、全世界では2000人以上の参加となった。

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