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Facebook活用のツボ、「公開範囲」の設定法

ソーシャル活用の新常識(3)

 しばらく音信不通だった学生時代の友人と、インターネットで連絡が取れるようになった――。Facebookを利用すると、このように知人・友人などとの交流を深めることができます。それが可能になるのも、Facebookで勤務先や学歴など具体的な個人情報を登録している人が多いためですが、一方で、プライバシーの漏洩を気にする人も少なくないようです。Facebookは確かにプロフィル情報の入力を求められることが多い半面、入力した情報の公開範囲を細かく設定できることが特徴です。ソーシャルメディアの動向を伝えるウェブサイト「SMMLab」の担当者が今回はFacebookを活用する上で重要な「情報の公開範囲の設定法」について解説します。

2013年夏に、第三者によるFacebookアカウントの「乗っ取り」が相次いで発生していることが明らかになりました。アカウントが乗っ取られたのは、見ず知らずの人からの友達申請を3人以上承認してしまったことが原因です。

Facebookは懐かしい学生時代の友人・知人とネット上で再会できたり、ビジネス上で知り合った人が発信する興味深い情報を得られたりできるなど、公私にわたる便利なツールとして使えます。しかし、自分のプライバシーが漏れることや、先述のアカウント乗っ取りが不安なため、なかなか積極的な書き込みをするには至っていないという人も意外と多いのではないでしょうか。

Facebookの公開範囲とは

Facebookはとても多機能ですが、設定のすべてを理解するのは大変です。そのため、本連載の第1回で触れたように、よく設定を理解しないまま、初期設定のままで使い続けると思わぬ「落とし穴」にひっかかる可能性があります。

失敗しないためには、まずFacebook上のコンテンツの「公開範囲」「プライバシー設定」を見直すことから始めましょう。

Facdbookの公開範囲の種類。画面上では、アイコンだけで表示されることも多い

Facebook上のさまざまな投稿(文字や写真、プロフィルの項目など)の公開範囲を設定することができます。公開範囲は、大きく分けて3つ(非公開の「自分のみ」を含めると4つ)あり、画面上では右の図のアイコンがそれぞれの公開範囲を意味します。

それぞれの設定内容を具体的に見ていきましょう。「公開」は、Facebook上で「友達」になっているか否かにかかわらず、Facebookに登録をしているユーザーは誰でも自分の投稿した内容を見られる状態です。一方、「友達」はFacebook上で「友達」になっている人のみ自分の投稿を見られるように設定された状態です。そして「カスタム」は、友達リストの中から、誰に投稿を公開するのかを細かく選べる設定です。これらのアイコンで自分の投稿の公開範囲を判断できるということを、まずは頭に入れておきましょう。

特に、職歴や学歴などプロフィルの公開範囲設定は注意を要します。もし「自分のプロフィルの公開範囲をチェックしたことが無い」という人がいれば、ご自身のプロフィルの公開範囲から確認してください。

職歴や学歴などの公開範囲を確認しよう

「プロフィル情報を話のネタにしたメッセージが見知らぬ人から突然送られてきた」という経験がある方は、出身地や居住地、職歴から学歴までがすべて「情報大公開」の状態になっているからかもしれません。以下の手順で公開範囲を設定し直しましょう。

【手順1】 Facebookにログインして左上に表示される自分の名前をクリックしてタイムラインに飛びます。

【手順2】 「基本データ」から右上の鉛筆のマークもしくは、確認・変更したい項目の「編集」をクリックします。

【手順3】 項目の右に先述のマーク(初期設定では全体公開の地球マーク)をクリックするとプルダウンから公開範囲を選ぶことができます。

職歴や学歴の共通点があっても、リアルの場で直接つながりがある人以外との接触はなるべく避けたいという人は、公開範囲を「友達」までに絞ることをお勧めします。逆に、共通点のある人と積極的に交流したいなら、リスクを承知で「公開」にしてもいいでしょう。

知らない人から友達申請が送られてくるのを避けたい

「プロフィルの公開範囲を絞ったとしても、知らない人やスパムアカウントからの友達申請が来るのでは」と心配になる人もいることでしょう。その場合は、知らない人からの友達申請を防ぐように設定しましょう。以下の手順で設定できます。

【手順1】 Facebookの画面右上の設定から「プライバシー設定」を選択します。Facebook上のプライバシー管理は基本的にここからできます。

【手順2】 ここに「あなたに友達リクエストを送信できる人」「メールアドレスであなたを検索できる人」などの項目があります。

【手順3】 範囲を選びたい項目の右端にある「編集」をクリック。下の図のようなプルダウンメニューが表示されるので、選択して「閉じる」を押せば完了です。

この設定は意外と見落としがちですが、知らない人からの接触がなくなるメリットは大きいものです。一度確認してみましょう。

会社・取引先の人にどこからともなく情報が漏れている?

「会社の人とはFacebookで友達になっていないから、と愚痴や不満を書いたら、情報が流出。『あの人はFacebookにあんなことを書いているらしい』と噂になっている」

こんな経験はありませんか。 これは、「コンテンツの共有範囲」の管理・設定が甘い証拠です。Facebookの「近況をアップデート」欄で文章や写真を投稿する際は、まずは「投稿」ボタンを押す前に見た人が不快に思わない内容かどうか、冷静に考えてみる必要があります。誰かに見られたら困るような内容をわざわざ共有しないことが「正解」です。公開範囲の設定には念を入れる必要があります。

管理・設定方法を具体的に説明します。パソコンからブラウザーでアクセスする場合は、投稿を入力する欄の下、右から2番目のプルダウンから共有範囲を変更することができます。

一方、スマートフォンのアプリから設定する場合は、「何か書く」の入力欄の下に出てくる「共有範囲」からチェックをつけて、選択してから右上の「投稿する」をタップすればOKです。

投稿する写真についても、公開範囲の設定が重要になります。次のような経験をした人もいるのではないでしょうか。「体調が悪いと言い訳をして仕事を断ってこっそり飲み会に参加。ところが、Facebookに「○○さんは、△△居酒屋にいます」とタグ付けされた写真が友達にアップされ、後でバレてしまった」…。

「体調不良のウソ」が明らかになる理由

この「タグ付け」というのは、写真に写っている人をFacebookユーザーから探して、写真とその人を関連付ける機能です。写真をアップロードした本人だけではなく、タグ付けされている人の友達まで含めた関係者全員で写真を共有することができる機能です。

便利な機能ですが、このタグ付けが思わぬ「情報大公開」のきっかけになる場合があります。タグ付けをされると、その事実が自分のタイムラインやニュースフィードに流れるからです。知らないところで自分がタグ付けをされると、写真が自分のFacebook上の友達の目に触れることにもなり、トラブルの原因になることもあるので注意が必要です。

タグ付けに関する公開設定を見直すことで、こうしたトラブルを未然に防ぎましょう。具体的には以下のような手順です。

【手順1】画面右上から「プライバシー設定」を選択します。

【手順2】画面左の「タイムラインとタグ付け」を選択します。タグ付けに関する設定はここからできます。今回は、自分がタグ付けされた写真を、自分のタイムラインに表示される前に確認できるように設定しましょう。

【手順3】「他のユーザーによって追加されたタグの提案の管理」の右端「編集」をクリックします。

その後出てくるガイドから、プルダウンを「オン」にすると、他のユーザーがタグ自分を付けした際、確認を促す通知が届くようになります。この設定をしておけば、自分が意図しないところで投稿された写真が多くの友達の目にさらされることを防ぐことができます。

「公開範囲」について理解し、少しずつ設定を変更してみよう

いかがでしたでしょうか。これらのプライバシー設定、最初のうちは面倒な作業のように感じるかもしれません。

Facebookの場合、事前だけではなく事後にも公開範囲を変更できます。まず、公開範囲のアイコンが示す意味や、よく使う設定項目を頭に入れておきましょう。次に、空いた時間に設定を少しずつ変えていくといいでしょう。

トラブルが怖くてなかなかFacebookに積極的に書き込みができない、という人は早速設定を確認してみてください。

藤田和重(ふじた・かずえ)
 ラジオ番組制作や音楽制作マネジメントを経験後、2008年アライドアーキテクツ入社。現在はソーシャルメディアマーケティングに関する国内外のニュースや事例、運用のヒントなど掲載するウェブサイト「SMMLab」編集長を務める。
大森麗奈(おおもり・れいな)
 早稲田大学社会科学部卒業後、ファッション誌等のライターとして活動。グローバル企業のSNSアカウント運用を経験後、2013年アライドアーキテクツ入社。「SMMLab」で記事を執筆。

[ITpro 2013年11月27日付の記事を基に再構成]

(次回は2014年1月5日に掲載)

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