収穫直後においしさ分かる クボタが農業クラウド

2014/5/23付
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日経情報ストラテジー

クボタは2014年6月2日、主に稲作を対象にした農業支援クラウドサービス「クボタスマートアグリシステム(KSAS)」を開始する。コンバインなどの農機の情報を収集したり、専用スマートフォン(スマホ)を使って農場にいる担当者に作業指示などを出したりできる「本格コース」と、作業日報の作成や管理などに限定した「基本コース」の2種類のサービスを提供する。

目を引くのが本格コースの内容。センサーを搭載したコンバインと連動させることで、稲を刈るタイミングで、収穫したモミに関するデータを自動収集。農場ごとに「どれくらい収穫できたか」「コメのおいしさはどうか」をKSAS上で把握できる。

おいしさに関して収集するデータは、たんぱく質と水分の含有率だ。コメの味を大きく左右するこの2種類のデータを、コンバインに備え付けた赤外線センサー経由で収集。複数の農場を管理する場合、それぞれで結果を見える化する。

これらを踏まえ、サービスを利用する農業担当者は、「次の年にどのような肥料をどれくらいの配合で農場にまくか」などの検討に役立てられ、収穫量の向上やおいしいコメ作りにつなげられる。KSASでは農場ごとにまく肥料の分量を事前設定することも可能。KSASと連動する田植え機を使うと、その設定に沿って農場ごとに肥料をまく。

コメのおいしさや収穫量のデータを収集するには、KSASと連動可能なクボタの農機を別途用意する必要がある。その農機であれば機械内部の稼働状況を自動収集して、KSAS上で一覧表示できる。点検したり交換したりする必要がある部品を特定しやすくなる。

さらにKSASの本格コースでは、専用のスマートフォンを用意。農場にいる現場担当者はスマホを使って、現場で作業日誌を入力したり、他の担当者から作業指示を受けたりできる。スマホはクラウドと農機の通信を仲介する役割も担っている。

このほか作業日報の作成や管理、作業実績の集計といった、基本コースで提供する機能も利用可能だ。農場ごとの情報を表示する画面には電子地図を採用。どの農場に関する情報なのかを分かりやすくしてある。

KSASのサービス利用料金は税抜きで、本格コースが月額6500円、基本コースが月額3500円。本格コースでは、これに専用スマートフォンの本体購入費用と契約料、月々の通信費用が利用台数に応じて加わる。

(日経情報ストラテジー 西村崇)

[ITpro 2014年5月22日掲載]

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