アプリの安全性、家電連携…グーグルに聞くアンドロイドの新展開
ジャーナリスト 石川 温

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2012/3/23 7:00
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グーグルは、現在進めている対策の詳細は明かせないが、クラウド側ですべてのアプリをスキャンして、悪意のあるアプリを削除しているという。「Google Play」(旧称:Androidマーケット)からダウンロードすれば、アプリを安心して使えるという。

ラーゲリン氏は「わざわざウィルス対策ソフトをいれて、バッテリーを消耗させる必要はない」と、改めてGoogle Playの安全性を強調した。

■タブレット向けは年内にさらに進化

アンドロイドの将来を占う意味で、もう一つ気になるのがタブレットだ。タブレットは現在、アップルのiPadが独り勝ち状態で、アンドロイドをベースとしたタブレットの存在感はまだ低い。iPadに対抗するための秘策はあるのだろうか。

「『HonyComb』と呼ぶタブレット用のプラットフォームを作り、(11年秋に公開したプラットフォームの)『Ice Cream Sandwich』でスマホとタブレットを統合したが、まだタブレットで素晴らしいユーザー体験を作れていないと思っている。年内には誰もが気持ちよくタブレットを使える環境を提供したい」(ラーゲリン氏)

グーグルのブラウザー「Chrome(クローム)」でコンテンツを閲覧したり、消費したりするだけでなく、キーボードが快適に使えるタブレットなどがお目見えするようだ。

12年にタブレットの環境を進化させると約束したグーグルだが、ではその先にある3~4年のスパンで見たときに、プラットフォームの将来像をどのように描いているのか。「電気が流れているすべてのものが効率よく、便利で、人間をサポートするようにしていきたい。詳細は言えないが、家の中をプラットフォームにしたら何ができるかを考えている。ビジネスとしてもうかるかはわからないが、我々のチームは情熱を持って取り組んでいる」(ラーゲリン氏)

家電機器同士の連携は、いまでも特定のメーカー1社に統一していけば実現できる。しかし実際のところ、1社に絞って機器をそろえるのはなかなか難しい。グーグルは、異なるメーカー間でも家電同士が連携する世界を目指していくようだ。

石川温(いしかわ・つつむ)
 月刊誌「日経TRENDY」編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。携帯電話を中心に国内外のモバイル業界を取材し、一般誌や専門誌、女性誌などで幅広く執筆。近著に「スティーブ・ジョブズ 奇跡のスマホ戦略」(エンターブレイン)など。ツイッターアカウントはhttp://twitter.com/iskw226
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