アプリの安全性、家電連携…グーグルに聞くアンドロイドの新展開
ジャーナリスト 石川 温

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2012/3/23 7:00
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クラウドとの連携を前提とするアンドロイドスマホの台数が増えるなか、携帯電話会社のネットワークに負荷がかかる例が増えている。NTTドコモではスマホから発生した想定を超える制御信号が原因となり、ネットワークがつながりにくい状態になるトラブルに見舞われた。そのときNTTドコモは「プラットフォームを手がけるグーグルにも協力を仰ぎたい」とコメントしていた。

通信障害の再発防止策について説明するNTTドコモの山田隆持社長(左)ら。対策の一環でグーグルに協力を要請したことを明らかにした

通信障害の再発防止策について説明するNTTドコモの山田隆持社長(左)ら。対策の一環でグーグルに協力を要請したことを明らかにした

この問題で、グーグルが携帯電話会社の要望に耳を貸すことはあるのだろうか。ラーゲリン氏の答えは「ドコモの問題にコメントする立場にないが、グーグルは以前からその問題に取り組んでいる」と素っ気ない。

NTTドコモとしては、グーグルに伺いを立てるよりも自ら対策を講じた方が、問題解決の早道となりそうだ。

■「アンドロイドはもうからない」は本当か

アンドロイドスマホは世界で1日に85万台のペースで増え続けている。順調にシェアを伸ばしている一方で、様々なメーカーから多種多様なデバイスが登場して、アプリ開発者の検証作業が膨大になるというデメリットも発生している。「アプリを作るなら(アップルの)iOSで」という声も増え始めている。グーグルは多種多様なデバイスに対する「アプリの作りにくさ」をどのように考えているのだろうか。

「様々な開発者や携帯電話会社、メーカーから情報が集まってきている。それらを集積しブラッシュアップすることで、アプリを作りやすい環境を案内できるようになるはずだ」(ラーゲリン氏)

さらに業界内では「アンドロイドはもうからない」との指摘があり、アプリ開発者がiOSに力を振り向ける動きを見せ始めている。「もうからない」という声は端末を作るメーカーからも漏れ始めている。

「消費者の選択肢が増えたメリットはあるが、メーカー間の競争は激しくなったのは間違いない。今後、自然に淘汰されるところが出るかもしれない。しかしアンドロイドのプラットフォームがなければ、さらに大変なことになっていたのでは」(ラーゲリン氏)

■「ユーザーの実害は小さいはず」

ユーザーの立場に目を向けてみると、最近は「アンドロイドは危険」という風潮が高まっている。ウィルスやマルウエアなどが出現し、ユーザーがトラブルに巻き込まれるという報道も聞かれる。果たして、本当にアンドロイドは危険なのだろうか。

ラーゲリン氏は「アンドロイドは間違いなく安全だ」と言い切る。「アンドロイドが危ないと叫ぶことでビジネスチャンスが広がる会社が何社かあり、彼らがプレスリリースを出すと、それが記事になる。我々の統計によると、悪さをしようとしているアプリ、開発者は増えているかもしれないが、それらの多くは未遂で終わっており、ユーザーの実害は非常に小さいと見ている」(ラーゲリン氏)

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