2019年9月20日(金)

アプリの安全性、家電連携…グーグルに聞くアンドロイドの新展開
ジャーナリスト 石川 温

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2012/3/23 7:00
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世界的にスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)ブームが過熱するなか、アプリの安全性などスマホを取り巻く問題が指摘され始めている。米グーグルのスマホ用プラットフォーム「Android(アンドロイド)」では、タブレット市場での出遅れや製品の多様化に伴うアプリ検証の手間増大といった声も聞こえてきた。同社グローバルパートナーシップディレクター、ジョン・ラーゲリン氏にアンドロイドを取り巻く現状とこれからの展開を聞いた。

■今年はアンドロイドが「大多数」になる年

グーグルのグローバルパートナーシップディレクター、ジョン・ラーゲリン氏

グーグルのグローバルパートナーシップディレクター、ジョン・ラーゲリン氏

従来型携帯電話(フィーチャーフォン)からスマホへの乗り換えが加速している。販売店の店頭では学生向けプランや「番号持ち運び制度(MNP)」を使うユーザーへのキャッシュバックなどのキャンペーンが展開されており、消費者が新しい携帯電話機としてスマホを手にする機会が増えている。昨今のスマホブームに対し、ラーゲリン氏は「去年はアンドロイドがメジャーになった年だが、2012年はマス(主要、大多数)になる年だろう」と。

ただし、その分だけアンドロイドに参入するメーカーは厳しい時代を迎えるとも指摘する。「これまではメーカーは単に携帯電話会社から要望されたスペックを満たせば良かった。しかしこれからは、その上で何で勝負するかが重要になってきた。デザイン、ディスプレー、防水性能、価格などの競争がさらに過熱していきそうだ」(ラーゲリン氏)

これまで消費者は、「とりあえず高いスペック」のスマホを選ぶ傾向が強く、メーカーもスペック競争に突き進む傾向があった。実際、今年は4つのコアを搭載した「クアッドコアチップセット」が発表され、注目を浴びている。

しかし、グーグルとしては必ずしもスペックは重視していないという。「差異化を図るうえでクアッドコアが注目されるだろう。ただし、アンドロイドはデュアルコアでも気持ちよく操作できるし、それで十分だと感じている」(ラーゲリン氏)

アンドロイドスマホのライバルである米アップルの「iPhone」は、16Gバイト、32Gバイト、64Gバイトというメモリーサイズをラインアップしているが、アンドロイドを採用したスマホには本体に大容量のメモリーを持つ製品はあまりない。ラーゲリン氏は「アンドロイドはクラウドをベースに考えているので、本体メモリーをあまり重視していない。消費者はそこに投資する必要はなく、本体メモリーが小さくても様々なメディアを楽しめる。(スペックの)数字だけを追ってもハッピーではない」とスペック至上主義を否定した。

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