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東京モーターショーがスマートシティの展示会になる日

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2011/12/26 7:00
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 自動車はスマートシティ(環境配慮型都市)の「部品」のひとつになる――。

 2011年11月30日~12月11日に東京ビッグサイトで開催された「東京モーターショー2011」の大きなテーマになったのは、スマートシティの中で自動車がどのような役割を果たすようになるのかを探ることだった。主催者がテーマ事業として「SMART MOBILITY CITY 2011」を開催したこともあり、スマートシティの構成要素に関連した出展も大幅に増加。住宅や住宅設備メーカーがスマートハウス関連のブースを構えたのも、同モーターショー史上初めてのことである。

図1 東京モーターショーの総入場者数などの変遷  グラフの縦軸は人数、横軸は西暦の年。
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図1 東京モーターショーの総入場者数などの変遷  グラフの縦軸は人数、横軸は西暦の年。

 慢性化する円高や国内需要の縮小に加え、東日本大震災やタイの洪水の影響もまだ残っており、自動車産業を取り巻く環境は依然として厳しいままだ。この苦境から抜け出ようと、自動車メーカー各社は新たな方向性を必死に模索している。今回の東京モーターショーの総入場者数は、2009年に開催された前回に比べ37%増の84万2600人となり(図1)、出展社数も持ち直した。前回は、米国のサブプライムローン問題に端を発した世界的な経済危機を受け出展社数や入場者数が大きく落ち込んだという事情もあるが、自動車産業の変化を見て聞いて感じ取ろうとした人が増えたことは間違いないだろう。

■スマートフォンと連携するクルマが続々

 自動車メーカーの変化が如実に表れたのが、コンセプトカーの内容だ。今回は電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)に加え、「コミューターEV」の発表が相次いだ。コミューターEVは小型で「都市内における快適な短距離移動」にテーマを絞ったデザインが特徴だ。

図2 米General MotorsのコミューターEV「Chevrolet EN-V」 (撮影:テクノアソシエーツ)
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図2 米General MotorsのコミューターEV「Chevrolet EN-V」 (撮影:テクノアソシエーツ)

 各社がこの分野に殺到する背景には、世界中で都市化が加速し、都市の中心部における渋滞や大気汚染が大きな課題になっている状況がある。一方、EVの動力源となるリチウムイオン電池は、長距離を走るにはまだエネルギー密度が低くコストも高い。そこで短距離走行に用途を限定し、クリーンな動力機構に情報通信技術や自動制御技術を組み合わせることで、都市内におけるクルマの価値を一気に高めようとしているのだ。

 例えば、今回の東京モーターショーに米国の大手3社のうち唯一出展していた米General Motors社(GM)。展示した「Chevrolet EN-V(シボレー・エンヴィ)」は、GMが当初の開発を米Segway社と共同で行っていた左右2輪の2人乗りEVである(図2)。乗員自身による運転だけでなくGPS(全地球測位システム)や車々間通信、前方視認センサーなどを活用した自動運転も可能であり、自動運転中にテレビ会議を行える機能も装備する予定である。GMはEN-Vを中国天津市の「天津エコシティ」をはじめとした世界中のスマートシティで展開したいとしている。

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