2018年12月14日(金)

ソーシャル住宅に希望者殺到 寄り添いたい現代人
ブロガー 藤代 裕之

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2014/4/25 7:00
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マンションのプライバシーを保ちながら共用部分を充実させたソーシャルアパートメントと呼ばれる賃貸住宅が、情報感度の高い若手社会人を中心に人気を集めている。入居者同士が食堂やワーキングスペースでつながる、リアルなソーシャルネットワーキングサービス(SNS)ともいえる住宅の人気の秘密はどこにあるのだろうか。

■共有キッチンで交流

ワールドネイバーズ護国寺のキッチンで談笑する入居者

ワールドネイバーズ護国寺のキッチンで談笑する入居者

ソーシャルアパートメントを手がけるグローバルエージェンツ(渋谷区)。山崎剛社長が東工大の学生時代に起業し、2005年から企画を手がけている。山崎社長は卒業後にゴールドマン・サックス証券で働き、09年に退職して事業を本格化させた。

従来のプライバシー重視のマンションではなく、適度なプライバシーとシェアハウスにおける交流の楽しさを両立させながら、異なる職業や年齢、国籍の入居者が交流し、ネットワークを広げてもらうライフスタイルを提案した。企業寮や学生寮などを借り上げ、改装し、運用している。

蒲田の17戸の物件からスタートし、現在は28棟、1422戸を展開する。年間平均稼働率は94%と高い。貸し出す部屋の広さは11平方メートルから、40平方メートルまでと多様だ。共用スペースとして、キッチン、ワーキングスペースなどを用意する。

デザイナーを起用したカフェ風のおしゃれな空間となっており、若者一人では手が届きづらい大画面テレビや広いソファが設置されている。コミュニケーションの場となるキッチンスペースには特に力を入れる。料理をしながら会話できるように広いシンクや外国製の調理器具などを用意している。入居者は25~35歳の会社員が中心で、学生は5%にとどまる。

永砂智史事業推進室長は「ようやくソーシャルアパートメントの認知が広がり事業が軌道にのってきている。今後は年10棟のペースで開発していきたい」と話す。

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