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京都に国内最大級の鉄道博物館、16年春開業

鉄道博物館の全景イメージ。JR東海道本線や東海道新幹線などが敷地の南側を通る。中央の扇形の建物は梅小路蒸気機関車館(資料:JR西日本)

西日本旅客鉄道(JR西日本)は、JR京都駅近くの梅小路公園内に鉄道博物館を建設する。1972年開業の梅小路蒸気機関車館と合わせた展示面積は約3万1000m2(平方メートル)。さいたま市にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道博物館を上回り、国内最大規模となる。

新博物館は梅小路蒸気機関車館と一体で運営する。敷地は京都市から借り受ける。設計者は未定。2013年度中に着工し、2016年春の開業を目指す。

総事業費は約70億円。蒸気機関車から新幹線まで、各時代で活躍した歴史的価値の高い車両を50両ほど展示する。主な内訳は蒸気機関車が23両、新幹線が6両、ディーゼル機関車と電気機関車がそれぞれ4両ずつを予定している。大阪市にあるJR西日本の交通科学博物館が所蔵する展示物も新博物館に移す。

鉄道博物館のエントランスの外観イメージ。新築する建物は地上3階建てで、延べ面積は約1万8800m2(資料:JR西日本)
プロムナードでの車両展示イメージ(資料:JR西日本)
本館内での車両展示イメージ(資料:JR西日本)

「見る、触る、体験する」を重視した博物館とする。動く状態で保存している蒸気機関車に乗ったり、間近で観察したりできるようにするほか、在来線の線路を博物館まで引き込んで現役の車両も代わる代わる展示する。

電気機関車を真下から見上げる

車両工場をイメージした館内では、点検通路から車両の屋根を見下ろせるようにする。逆に、車輪などの構造を真下から見上げられるように、電気機関車を持ち上げて展示する。

乗務員が訓練で実際に使っている新幹線や在来線の運転シミュレーターも展示して、操作できるようにすることも検討している。鉄道模型のジオラマも設ける。

体験を重視した展示の例(資料:JR西日本)
同前
同前

年間80万人の来場者を見込む。近隣には2012年3月に開業した京都水族館などがある。JR西日本によると、同水族館の開業後、梅小路蒸気機関車館の入館者は5割ほど増えたという。

梅小路蒸気機関車館にある扇形の車庫は1914年に完成。間もなく築100年を迎える鉄筋コンクリート造の建物だ。天井クレーンやジャッキ、引き込み線など、蒸気機関車を保守、点検するために必要な設備が一体で残されており、国の重要文化財や土木学会の選奨土木遺産に指定されている。

鉄道博物館を建設することで、人の流れをさらに盛んにする。「京都だけでなく関西全体を盛り上げるために、人が訪れる拠点をつくって活性化に寄与したい」。JR西日本の真鍋精志社長は2012年12月19日に開いた記者会見でこう語っている。

(日経アーキテクチュア 瀬川滋)

[ケンプラッツ2012年12月21日掲載]

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