白物家電がスマホと連動 パナソニックが「稼ぎ頭」に託す新機軸

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2012/8/21 20:13
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パナソニックは21日、スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)との連携機能を搭載した白物家電を9~11月に順次発売すると発表した。エアコン、冷蔵庫、洗濯機、体重計(体組成計)、歩数計(活動量計)、血圧計の6カテゴリーの新製品に、専用アプリをインストールしたスマホでタッチするといった動作で付加価値を提供する。具体的には、冷蔵庫の節電データや体重計の計測データをスマホで一覧表示したり、普段使う洗剤のデータを洗濯機に登録したりといった機能を追加できる。

パナソニックが発表したスマホ対応の「スマート家電」(21日、東京都港区)

パナソニックが発表したスマホ対応の「スマート家電」(21日、東京都港区)

同社は「2014年度に累計260万台、売り上げで2000億円をスマホ連携機能付きとする」との目標を掲げ、短期間での普及を目指す。テレビをはじめとするデジタル家電が不振のなか、白物家電はパナソニックにとって「稼ぎ頭」であり、他者には絶対負けられない事業部門。スマホ連携機能の全面展開で新たな成長軌道に乗れるかが試される。

■外出先からエアコン操作、洗剤の投入量調整、故障診断…

パナソニックは今回発表した6カテゴリーと、先行して発売済みの炊飯器、電子レンジとを併せ、8カテゴリーのスマホ連携機能付き製品を「スマート家電」と名付けてシリーズ化する。14年度にかけて、対応カテゴリーを倍増させる方針だ。

スマート家電の各製品には、「FeliCa」や「NFC」といった非接触型ICカードの読み取り機を内蔵している。利用者は、非接触型ICカード機能を搭載したAndroidのスマホに、専用アプリをインストールし同社サーバーに利用者登録することで連携機能を使える。スマホとの間でデータをやり取りしたり、さらにスマホを経由してパナソニックが運営するサーバーにデータを蓄積したりすることで機能を拡張する。なお、エアコンは高所に設置するためタッチ機能ではなく、無線LANと同社サーバーを経由してスマホに接続する仕組みを採った。

例えば洗濯機では、利用者が普段使っている洗剤の商品名をスマホで選択し、洗濯機の読み取り部にスマホをタッチする。こうすると、次回以降の洗濯時に、その洗剤の投入量がより正確に表示される。従来は、一般的な洗剤を使用した場合の目安量を表示するのみで、利用者が個々の洗剤の説明書と照らし合わせて投入量を調整する必要があった。またエアコンは、外出時にスマホを使って運転状況を確認でき、必要に応じてオン/オフや温度調整といった操作が可能だ。

冷蔵庫では、読み取り部にスマホをタッチすると、省エネ運転していた時間やドアの開閉回数などをスマホの画面でグラフ表示できる。同様にエアコンや炊飯器、電子レンジでは電気代のチェックが可能だ。製品の故障時には、エラー情報を読み取って詳細な故障内容と復旧方法をスマホの画面で表示したり、簡単なボタン操作で同社のサポートセンターに電話したりできるという。

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