2019年5月27日(月)

スマホチルドレンと向き合う大人の3カ条
電子版有料会員向けセミナー

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2014/3/25 7:00
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日経電子版テクノロジーで連載中の「スマホチルドレンの憂鬱」の筆者である兵庫県立大学の竹内和雄准教授が、このほど都内で開いた電子版有料会員限定セミナーで講演した。悪ふざけ写真の投稿や対話アプリ「LINE(ライン)」を通じたネットいじめなど、子どもとスマートフォン(スマホ)を巡る問題が次々に発生するなか、大人たちはどう対応すればいいのか。竹内氏は子どもを守るための処方箋を実例を交えながら熱く語った。

■子どもたちの「常識」を知れ

スマホをめぐる問題から子どもたちをどう守るかを熱く語る竹内氏(中央)

スマホをめぐる問題から子どもたちをどう守るかを熱く語る竹内氏(中央)

子どもたちの間ではLINEが絡む問題が多発しています。ある小学校ではスマホの所持率は3割にもかかわらず、LINEをしている割合は全体の8割にも達しています。実は「iPodタッチ」などの携帯音楽プレーヤーや親のスマホ、勉強用のタブレット(多機能携帯端末)などを使ってやっているんです。LINEをしないと仲間はずれになってしまうようです。

実際にあった事件を紹介しましょう。ある中学校の、とある3年生のクラスである晩、LINEでコメントをやりとりしていくうちにメンバーみんなで映画館に行こうという話になりました。話がまとまった1時間後、コメントのやりとりに参加していなかったA君がLINEに参加。映画に行くということを知り「僕も行く」とコメントしました。もちろんメンバーはみんな大歓迎です。どういう交通手段で来るかをA君に聞こうとB君が「何で来る?」とコメントを打ち込みました。すると、なぜかA君の態度は一変。「やっぱ行くのやめる」と書き込みました。なぜでしょうか。

実はB君の「何で来る?」の質問をA君は「お前は来るなよ」と否定的な意味で受けとってしまったのです。こうなると関係修復が大変です。「考えて書けばいいのではないか」と突っ込みたいところですが、そうもいきません。

従来型携帯電話「ガラケー」が普及していたころ、メールには「3分ルール」といわれるものが存在していました。3分以上返信がないと仲間はずれにされるというものです。でもこれを今の子どもたちに言うと、「3分? うらやましい。『既読』ついて3分たってたら友達なくす。いまは2秒だよ」とびっくりされます。既読とはLINEでメッセージを読んだら、読んだことを示す「既読」という表示をメッセージの送り主に表示する機能のこと。これがあるために彼らは「読んだら早く返事をしなくてはいけない」と焦っています。だから、考えながら返信する時間なんてないのです。これがLINEでトラブルが多くなる原因の一つです。

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スマホチルドレンの憂鬱


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