トヨタ、スマホで電力「見える化」 EV充電も制御

2012/12/20 18:31
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H2V-αアプリの画面。グラフで電力の使用状況を確認できる

H2V-αアプリの画面。グラフで電力の使用状況を確認できる

トヨタ自動車とトヨタメディアサービスは20日、家庭の消費電力をスマートフォン(スマホ)やタブレット端末から確認できるシステム「H2V-α(エイチツーブイ・アルファ)」を発表した。両社が共同開発し、20日にトヨタメディアサービスが発売した。

「H2V-α」を家庭の配電盤とインターネット回線に接続することで、トヨタ自動車のクラウドプラットフォーム「トヨタスマートセンター」のデータベースに消費電力のデータを蓄積。ユーザーは消費電力をスマホやタブレットから確認でき、節電に取り組みやすい。アプリはアップルのアプリ配信サイト「アップストア」と、グーグルのコンテンツ販売サイト「グーグルプレイ」から無料でダウンロードできる。独り暮らしの高齢者宅に設置して消費電力をモニターすることで、安否確認に役立てることも可能だ。

東日本大震災の電力不足を教訓に、家庭の消費電力を「見える化」し、スマホ上で可視化して節電に取り組む試みが相次いでいる。NTTスマイルエナジー(大阪市中央区)は12日からiPhoneとAndroid向けに、家庭の電力消費を確認できるアプリ「イエココ」の提供を始めた。

自治体では、福島第1原発事故で被害を受けた福島県会津若松市の「会津若松スマートシティ推進協議会」が2013年から、市内のスマホを保持している100世帯に無償で家庭内エネルギー管理システム(HEMS)を設置する見込み。総務省の13年度被災地域情報化推進事業の採択を受け開始する。市民はスマートフォンから電力の消費量を確認できる。

今回発売された「H2V-α」の特徴は、電気自動車(EV)の充電制御にも役立てられるところにある。

トヨタメディアサービスが12年10月に開始した車両充電の制御システムと連携でき、プラグインハイブリッド車や電気自動車の充電を出先から制御することも可能。EVの充電で家庭内のブレーカーが落ちそうになった時など、「家庭内に電力を優先的に配分するようにスマホで制御できる」(トヨタ)。

希望小売価格は7万8540円だが、取り付けに3万~4万円程度の工事費がかかる。経済産業省の「エネルギー管理システム導入促進事業費補助金」(最大10万円)の補助を満額受けられれば「最低1万~2万円程度で導入できる」(トヨタ)という。

(電子報道部 富谷瑠美)

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