2019年8月23日(金)

ホンダがEVとPHEVの実証実験を開始、太陽電池付き充電ステーション披露

2010/12/21付
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ホンダは2010年12月20日,電気自動車(EV)とプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)の実証実験を国内で始めると発表した(図1)。これに併せて,小型車「フィット」をベースとしたEVと,中型セダン「インスパイア」をベースとしたPHEVの試作車を披露した(図2)。ホンダは2010年11月のロサンゼルス・モーターショーでEVの試作車とPHEVのプラットフォームを発表していた。今回の発表車はその日本仕様となる。同社 代表取締役社長の伊東孝紳氏はEVに対するホンダの考えとして,「EVの普及には価格と性能のバランスが重要。そのバランスを取るのはまだまだ難しい。ただし,田舎でガソリンスタンドが近くにない場所といった特定の地域には(既に)市場があるのではないか」と述べた。

図1 左がホンダの伊東社長,右が埼玉県知事の上田氏

図2 フィットをベースとしたEVの試作車

図3 埼玉県で実証実験

図4 実証実験の計画

国内の実証実験は埼玉県と熊本県で実施する(図3)。実験にはEVとPHEVの試作車をそれぞれ5台,合計で10台用いる。ホンダは米国・トーランス市でも同様の実証実験を開始するとしており,そこではEVとPHEVをそれぞれ3台ずつ使う。このほか,米国・スタンフォード市での実証実験を計画中だという。実験にはEVとPHEVに加えて,電動2輪車「EV-neo」と電動カート「モンパル ML200」なども投入する。期間は「特に決めていないが,2年間程度をメドに進めていく」(ホンダ)方針である(図4)。

埼玉県の実証実験では,複数の地域で,それぞれの特性に応じた実験を行う。例えばさいたま市では,都市部という特性を生かして,駅周辺を拠点としたEVと電動2輪車の使い分けなどを検討する。また熊谷市では籠原駅を起点として,EVとPHEVおよび鉄道を連携させた「パーク&ライド」システムについて実験する。秩父市では,高齢化した都市の特徴に応じて,モンパルを中心としたシステムを構築する。

今回の発表では,ホンダソルテック製の太陽電池を搭載した充電ステーションも公開した。充電ステーションには,九州電力の子会社であるキューキ製の急速充電スタンドを1台,日本ユニシス製の普通充電スタンドが3台設置してある。ホンダの伊東氏は,「EV1台が1日40km走行するとして,EV4台分の電力を自然エネルギーである太陽電池だけで賄えるようにしたい」との目標を語った。

充電に関しては,充電スタンドのリアルタイムの利用状況などを,カーナビやスマートフォンで閲覧できるシステムを開発した。これは,ホンダのテレマティクス・サービス「インターナビ プレミアムクラブ」を利用し,このための通信には,もともとフィットに装着している専用の通信機を使う。このほかにもホンダは,もう一つ専用の通信機を搭載し,車両の電池の利用状況などを収集するシステムも構築したとする。

(日経エレクトロニクス 清水直茂)

[Tech-On! 2010年12月20日掲載]

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