ソニー「PSモバイル」を一足先に体験
TGS2012

「PlayStation Mobile」(PS Mobile)は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が2012年10月3日から開始する新しいゲーム配信サービスだ。手軽に楽しめるゲームを比較的安価にダウンロード購入できる。iPhoneの「App Store(アップストア)」と同じようなサービスと考えていいだろう。
PS Mobileの対応機器は、サービス開始時点でPlayStation Vitaと、スマートフォン「Xperia(エクスペリア)」シリーズの一部、タブレット端末「Sony Tablet S」など。いわゆるクロスプラットフォームである点も特徴だ。
9月20日から始まった東京ゲームショウ2012(TGS 2012)では、このPS Mobileをいち早く体験できる。SCEと、Xperiaのスマートフォンを販売するソニーモバイルコミュニケーションズのブースでは、10月3日から配信予定のゲーム15タイトルを展示中だ。


その中の一つ「クルトン」は、SCEが発売するアクションパズルゲーム。1~4のキューブを回転させて同じ数字を正方形にそろえる。価格は500円。
TGS 2012の会場で、タブレット端末上で動いていたのはツェナワークスが発売する「Nyoqix」。おそらく"物理エンジン"を利用していると思われるリアルな挙動が特徴のアクションゲームだ。こちらも価格は550円と安価である。

なお、SCEは「10月3日の時点で、30タイトル弱のゲームを用意する予定」(広報)としている。
ゲームの自作もできる
PS Mobileのもう一つの大きな特徴は、パソコンさえあれば誰でもゲームを作成できること。iPhoneやAndroid(アンドロイド)端末と同じように、個人レベルでもゲームを作って、配信、収益を上げることが可能だ。これには「PlayStation Mobile SDK」というソフトウエア開発キット(SDK)のダウンロードが必要。SDK自体は無料で提供される。
(日経ソフトウエア 武部健一)
[日経トレンディネット2012年9月20日付けの記事を基に再構成]
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