2019年3月27日(水)

委託先から発信源に、インドで始まる途上国のゲーム世界展開 ゲームジャーナリスト 新 清士

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2012/6/21 7:00
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"アングリーバード・エフェクト"――。5月にシンガポールで開催されたゲーム会議イベント「カジュアルコネクトアジア」の、インドのゲーム産業についてのパネルディスカッションで、筆者は「そんな言葉まで出てきたのか」と驚いた。この言葉を発したのは、インドのゲーム会社としては最も古い1997年に設立された「Dhruva Interactive(ドゥルバ・インタラクティブ)」のラジェシュ・ラオ氏だ。

Dhruva Interactiveのラジェシュ・ラオ氏

Dhruva Interactiveのラジェシュ・ラオ氏

発展途上国の開発会社でも、米アップルの「AppStore」や、米グーグルの「GooglePlay」のほか米アマゾン・ドット・コムや米フェイスブックなどの世界規模のプラットフォームを活用することで、ゲームをネットを通じて世界に発信できる。ラオ氏はインドの会社にも、新しいチャンスが生まれてきたという文脈で発言していた。

■誰もが狙う第二の「アングリーバード」

「AngryBirds(アングリーバード)」は現在、世界中でブームを巻き起こしているゲーム。フィンランドの小さなモバイルゲーム会社「Rovio Digital(現Rovio Entertainment)」が2009年にリリースした。1ドルもしくは無料で、スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)やパソコンといったプラットフォームにかかわりなくリリースし、全世界で10億ダウンロードを達成している。

シンガポールのおもちゃ屋の店頭に並ぶ「アングリーバード」グッズ

シンガポールのおもちゃ屋の店頭に並ぶ「アングリーバード」グッズ

既にその効果はゲームの領域を超え、知名度が上がったゲームのキャラクターはブランドとして定着している。このキャラクターを玩具などにフランチャイズ展開することにより収益を上げる手法を開拓した。

シンガポールのおもちゃ屋にもアングリーバードのキャラクターグッズが並び、現地のコンビニエンスストアチェーンのセブンイレブンではスタンプラリーのキャンペーンを展開していた。中華街にはコピー品と思われるグッズまで出回っている状態で、その人気の高さを実感させられた。

小さな会社でも展開できたアングリーバードの成功を手本として、発展途上国のゲーム開発会社は世界進出を自分たちの目標として考えるようになっている。

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