2018年6月24日(日)

グーグル・グラスで人命救助、火災現場で眼前に建物情報
ウエアラブル端末時代の幕開け(3)

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2014/4/1 7:00
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■ニューヨーク市警が評価を開始

 Google Glassは警察でも採用の動きが広がっている。ニューヨーク市警察(NYPD)は、Google Glassを2セット入手し、パトロールで活用する方法の検討を始めた(下の写真)。Google Glassの具体的利用法については公表していないが、ニューヨーク市警察がGoogle Glassを採用する方向に向かっており、全米の警察からその活用法に注目が集まっている。

出典:New York Police Department

出典:New York Police Department

 Google Glassでパトロールの様子を録画するのには、2つの目的がある。1つは不審者との対応で証拠ビデオを残すこと。もう1つは、警察官が行き過ぎた行為をしていないかを記録するためである。Google Glassは治安維持と犯罪対応の透明性を示すツールとして期待されている。

■着装してハイウエー・パトロール

 ジョージア州バイロン市警察は、Google Glassのフィールド・トライアルを開始した。警察官はハイウエーでパトロールする際、パトカーのダッシュボードに搭載したカメラで、停止させた車両への対応の様子をビデオ撮影している。

 バイロン市警は、パトカーのカメラに加えて、警察官がGoogle Glassを着装し、停止させた車両とドライバーへの対応の様子を撮影する。Google Glassを使うと、警察官の目線で撮影され、ドライバーとの応対が克明に記録される。

 Google Glassで撮影された映像は、位置情報と共に、リアルタイムでセンターにアップロードされ、市警は活動状況を一元管理する。Google Glassで撮影された映像は鮮明な上、警察官の目線での撮影されてているため、高い評価を受けている。一方、Google Glassのバッテリー容量が十分でないため、警察官はシャツのポケットに補助バッテリーを入れ、Google Glassに接続して運用している。

 Google Glassのようなヘッド・マウント・ディスプレイ(HMD)は、もともと軍事ミッションで利用するために生まれ、イラク戦争などで使われてきた。消防や警察など、危険と隣り合わせの任務でも、ハンズフリーで情報にアクセスして任務を遂行する必要があり、Google Glassの採用は自然な流れともいえる。

 消防や警察におけるGoogle Glassの実証実験は始まったばかりで、過酷な環境で使用するには不足している機能もある。しかし、Google Glassは人命救助や治安維持で活躍できる大きな可能性を秘めている。

宮本 和明(みやもと・かずあき)
米ベンチャークレフ代表 1955年広島県生まれ。1985年、富士通より米国アムダールに赴任。北米でのスーパーコンピューター事業を推進。2003年、シリコンバレーでベンチャークレフを設立。ベンチャー企業を中心とする、ソフトウエア先端技術の研究を行う。20年に及ぶシリコンバレーでのキャリアを背景に、ブログ「Emerging Technology Review」で技術トレンドをレポートしている。

(米ベンチャークレフ 宮本和明)

[ITPro 2014年2月25日付の記事を基に再構成]

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