「経理いらず」のクラウド会計 元グーグル社員が起業
個人・中小向け、入力作業時間は「50分の1」

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2013/3/19 19:26
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 元グーグル社員らが立ち上げたベンチャーのCFO(東京・台東)が19日、「経理担当いらず」を旗印としたクラウド会計サービスを開始した。対象は個人事業主や中小企業、ベンチャーなど経理業務に手が回らない企業が中心。青色申告に対応した個人事業主プランは月額980円から、会社法に対応したプランは月額1980円から。それぞれ銀行やクレジットカードのオンライン明細を自動で取り込むなど、大幅に経理業務の手間を省けるのが特徴だ。

19日からサービスを開始した「freee(フリー)」のウェブサイト

19日からサービスを開始した「freee(フリー)」のウェブサイト

CFOが始めたクラウド会計サービスは「freee (フリー、www.freee.co.jp) 」で、立ち上げたのは元グーグル社員の佐々木大輔氏。グーグル日本法人で中小企業向けアドワーズ広告事業のマーケティングチームを立ち上げた後、アジア・太平洋地域での同マーケティングを統括したという経歴の持ち主だ。月の半分以上はインド、シンガポール、シドニーなどに出張していたという。佐々木氏はグーグル以前に小規模のベンチャーで執行役員を務めたこともあり、「ベンチャーや中小企業を経理業務の煩わしさから解放してあげたかった」と話す。

■銀行口座やクレジットカードのウェブ明細から自動登録

フリーの特徴は、経理の選任担当者ではなく、会計知識がないような人でも簡単に扱えるようにした点。入出金の情報はウェブから自動で取り込めるほか、取り込んだ情報の勘定科目を自動で登録する「自動仕訳」機能などを取り入れた。一連の機能は特許出願中だ。

銀行口座やクレジットカードのウェブ明細から入出金記録を取り込み、自動仕訳された会計情報の画面イメージ

銀行口座やクレジットカードのウェブ明細から入出金記録を取り込み、自動仕訳された会計情報の画面イメージ

具体的には、ウェブ明細が取得できる銀行・クレジットカードの記録と同期する機能が中核となる。例えば、電気代が銀行口座から引き落とされたり、クレジットカードから支払いがされたりした場合、フリーが自動で情報を取り込み、「水道光熱費」の勘定科目として経費の支出に組み込まれる。

CFOの社長を務める佐々木氏は「支払いや入金を銀行口座やクレジットカードに集約していけば経理作業を大幅に楽にできる新たなインターフェースを目指した。入出金の明細から勘定科目はある程度想像できる。不確定なものでも、予測変換のように該当する勘定科目の候補が浮かび、クリックして選択していくだけでどんどん帳簿に入る。ユーザーは承認するだけ。手入力に比べ、時間的には50分の1程度に短縮される」と説明する。

自動で同期できる個人の銀行口座は、みずほ、三井住友、三菱東京UFJ、りそな、ジャパンネットなど8行に対応。法人向け銀行口座との自動同期は銀行側の仕組みにより楽天銀行と住信SBIネット銀行に限られるが、それ以外でも明細のCSVファイルなどをダウンロードし、その情報を取り込むことは可能だ。クレジットカードは主要な9社に対応している。

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