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森永製菓、「パセノール」の老化防止効果を実証

日経デジタルヘルス

森永製菓は、同社が開発した健康素材「パセノール」が、優れたアンチエイジング機能を持つことや、高い体内吸収性を持つことを確認した。

森永製菓はかねて、健康分野における機能性素材の開発を進めてきた。その中で、パッションフルーツの種子中にアンチエイジング機能を持つ分子「ピセアタンノール(Piceatannol)」が豊富に存在することを発見。これを基に、独自の健康素材「パセノール(Passienol)」を開発した。

パセノールの有効成分であるピセアタンノールは、アンチエイジング素材として知られる「レスベラトロール(Resveratrol)」に似た構造を持つ。森永製菓はパセノールについて、これまでに血管弛緩作用やコラーゲン分解抑制・産生促進作用、メラニン合成抑制作用などを明らかにしてきた。

今回の研究成果は大きく二つある。第1に、ピセアタンノールの優れたアンチエイジング機能を、ラットにおける経口投与実験で確認した。確認したのは、(1)ピセアタンノールではレスベラトロールと異なりメチル化代謝物がアグリコンとして存在すること、(2)ピセアタンノールおよびその代謝物にも抗炎症活性があること、(3)ピセアタンノールが長寿遺伝子サーチュインを誘導するだけでなく、そのメチル化体にも同様のサーチュイン誘導活性があること、である。

第2に、ピセアタンノールの高い体内吸収性を確認した。ピセアタンノールとレスベラトロールの体内への経口吸収性を、ラットを用いて比較。ピセアタンノールの方が、レスベラトロールよりも体内吸収性が2倍以上優れていることを証明した。

以上二つの成果は、ピセアタンノールを有効成分とするパセノールを摂取することで、レスベラトロールよりも優れたアンチエイジング効果が期待できる可能性を示しているとする。同社は今度、パセノールを利用したアンチエイジング製品の開発を進める考え。

(日経デジタルヘルス 大下淳一)

[日経テクノロジーオンライン 2014年6月19日掲載]

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