2019年4月26日(金)

「ソーシャルリーディング」が開く読書の新世界
SNS連携の次を模索する電子書籍

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2012/12/25付
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電子書籍端末の独特な機能である「ソーシャルリーディング」。読書体験の共有といった意味合いを持つ同機能の代表例は、本の文章などに付けたハイライトを任意の読者と共有する機能と、はやりのFacebook(フェイスブック)やTwitter(ツイッター)に本の情報や感想などを簡単に投稿できる機能だ。本によって読者をつなぐソーシャルリーディング機能は、新たな読書環境とマーケティングを提供できるだろうか。(ジャーナリスト 武井一巳)

日本では2012年11月に発売された第5世代Kindleの「Kindle Paperwhite」。文章などに付けたハイライトを共有する「ポピュラーハイライト」機能や、FacebookやTwitterで文章の一部などをシェアできる機能を持つ

日本では2012年11月に発売された第5世代Kindleの「Kindle Paperwhite」。文章などに付けたハイライトを共有する「ポピュラーハイライト」機能や、FacebookやTwitterで文章の一部などをシェアできる機能を持つ

電子書籍端末の売りの一つに、「ソーシャルリーディング機能」がある。米アマゾン・ドット・コムが2010年に発売した第3世代目のKindle(キンドル)である「Kindle Keyboard(キンドルキーボード)」という機種に搭載したことで大いに注目を集め、その後の電子書籍端末には、このソーシャルリーディング機能が標準で搭載されるようになったといってもいい。なお、今秋に発売された電子書籍端末「Kindle Paperwhite(キンドルペーパーホワイト)」は、Kindleシリーズの第5世代製品に当たる。

■人と人が本でつながる

Kindle Keyboardに搭載されていたのは、「ポピュラーハイライト」という機能だった。ユーザーがKindleで読んでいる本の中の一節をマークしてハイライトを付けると、それが同じ本を読んでいる他のユーザーにも表示されるという機能である。

例えば、Kindleで本を読んでいるとき、ポピュラーハイライト機能を有効にしておけば、他のユーザーがどの箇所にハイライトを付けたかを表示させることができる。ここには読者の感想などを書き込んでおくこともできるから、誰がどの箇所でどんな感想を持ったのかといったことも分かったりする。

Kindleに見るソーシャルリーディングの仕組み
[左]Kindleの「ポピュラーハイライト機能」で、他のユーザーがハイライトを付けた情報が閲覧できる
[右上]感想やハイライトを付けた部分を、Facebookなどに投稿して共有できる
[左下]ハイライト部分は、Webでも確認できる
[右下]Kindleのソーシャルリーディング設定画面

Kindleに見るソーシャルリーディングの仕組み
[左]Kindleの「ポピュラーハイライト機能」で、他のユーザーがハイライトを付けた情報が閲覧できる
[右上]感想やハイライトを付けた部分を、Facebookなどに投稿して共有できる
[左下]ハイライト部分は、Webでも確認できる
[右下]Kindleのソーシャルリーディング設定画面

さらにKindleには、TwitterやFacebookといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)との連携機能もあり、本を読んでいる状態でシェア(共有)機能を起動すると、自動的にTwitterやFacebookに読んでいる本のタイトルやアマゾンへのリンク、記入した感想などを投稿してくれる。

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