悪ふざけ写真で「炎上」…高校生はどう見ていたのか

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2014/2/25 7:00
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 メッセージアプリをいつも気にしている少女、寝食を忘れてゲームアプリに没頭する少年――。小学校高学年から中学生、高校生たちにスマートフォン(スマホ)が急速に広がるなか、様々な課題が浮上している。スマホを手放せなくなった「スマホチルドレン」の現状を、中学校での生徒指導経験が豊富な兵庫県立大学の竹内和雄准教授が明らかにする本連載。今回と次回はこれまでとは少し趣向を変え、2013年後半に頻発した「バイトテロ」と呼ばれる事件など、ネットに投稿した写真が巻き起こすトラブルについて、高校生や大学生の見方を紹介する。これらの事件の多くは、いつでも簡単に写真を撮影・投稿できるスマホと無縁ではない。

図1 アイスクリーム用冷蔵庫に入る若者

図1 アイスクリーム用冷蔵庫に入る若者

2013年夏以降、アルバイト先で悪ふざけをした写真をスマホなどで撮影して、Twitter(ツイッター)などのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に投稿。それがきっかけとなってネット上で「炎上」(批判や非難が殺到)し、アルバイト先が閉店を迫られるなどの影響を受ける「バイトテロ」と呼ばれる事件が多発した。

また、かつての交際相手のプライベートな画像や動画を嫌がらせでネット上に公開・拡散させる、いわゆる「リベンジポルノ」も2013年後半に大きな問題として注目を集めた。

そこで筆者は2013年10~12月、高校生や大学生の約100人にバイトテロやリベンジポルノについてインタビューを敢行。これらの問題は学生たちのプライバシーに関わるだけに、質問方法や内容については十分配慮した。

■大半の高校生は「あきれている」

図2 業務用冷蔵庫から顔を出す若者

図2 業務用冷蔵庫から顔を出す若者

まずは2013年10月に高校生たちに対し、アルバイト先の店舗での悪ふざけ(バイトテロ)や、遊戯施設での悪ふざけ、パトカーの上に乗ってにこやかにふるまう若者たちの姿をまとめたサイトを示して、「なぜこの人たちは、(ネットに)こんな投稿をしたのか」という点について意見を聞いてみた(図1~3はそのイメージをイラスト化したもの。実際の質問では、ネット上に公開されていた、投稿されたとおぼしき写真を使用)。

インタビューの結果、高校生たちの反応は大きく5通りに分かれた。(1)「世間にはバレないと思っていたのでは」、(2)「麻痺していた、ノリでついついやった」、(3)「たいしたことはないと思っていた」、(4)「かっこいいと思われたかった」、(5)「あきれている」――である。

(1)の「世間にはバレないと思っていたのでは」という反応は、公序良俗に反することは本人も理解していたが、悪ふざけをした写真を友達だけに見せているので、関係のない世間一般の人にはバレないと思っていた、という意味だ。今回インタビューした高校生たちから出てきた「バレないと思っている」「友達限定で投稿したら大丈夫と思っているんじゃないか」「友達しか見てないと思っていた」といった意見が、これに該当する。

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スマホチルドレンの憂鬱

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