2019年2月16日(土)

人数も捜索情報も二転三転、家族ら怒り 韓国船沈没

2014/4/19付
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【珍島=共同】韓国南西部の珍島沖で発生した旅客船沈没事故の救助活動が難航する中、発生当初から相次ぐ韓国政府の発表訂正などが、安否不明者の家族らを一層いら立たせている。

珍島の体育館で、徐南洙教育相(右)に詰め寄る男性(17日)=共同

珍島の体育館で、徐南洙教育相(右)に詰め寄る男性(17日)=共同

韓国政府は事故発生の16日、当初368人を救助したと発表したが、集計過程で重複が生じていたとして、午後になり半分以下の164人に訂正。「100人以上」と報道された安否不明者の数も、一気に約300人に増えた。

同日の韓国夕刊紙には「幸い迅速な救出活動が大惨事を防いだ」「大きな人命被害はない」などと楽観的な記事が並び、後に大きな軌道修正を強いられた。

全体の乗船者数でも情報が錯綜し、韓国政府は16日から18日にかけて再三訂正。亡くなった生徒の名前を取り違えて発表するケースもあった。

正確な情報への「飢え」は、乗客の家族らの怒りにつながった。徐南洙教育相が家族の待機所となっている珍島の体育館を17日に訪れ、関係者と面談しようとした際、家族の一人が「正しい情報を出せ」「会議なら皆の見えるところでやれ」と詰め寄り、教育相を無理やり舞台上に立たせるなど、強く抗議した。

船内での捜索活動の情報も二転三転。韓国政府は18日午前、潜水士が初めて船内に入ったと説明したが、実際には入っていなかった。海洋警察幹部も同日、潜水士が客室の捜索を始めたと述べたが、後に訂正した。

18日には、捜索状況などの情報を「責任を持って説明してくれる人が誰もいない」などとして、家族の代表が抗議文を発表。「(子どもたちは)この瞬間にも冷たい水の中で『助けて』と叫んでいる」と訴えた。

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