2019年1月22日(火)

韓国船沈没、船長の逮捕状請求へ 救助放棄などで

2014/4/18付
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【ソウル=共同】韓国南西部沖の旅客船沈没事故で、韓国政府の合同捜査本部は18日、事故当時、船長(68)が乗客の救助を尽くさず先に船を脱出した可能性が高まったとして、18日にも船員法違反などの疑いで逮捕状を請求する見通しとなった。聯合ニュースが報じた。

旅客船が車両を過積載していた可能性や、速度を上げるため安定性を維持するタンクから水を排出した疑惑も浮上。捜査本部は「あらゆる疑惑について徹底的に捜査する」と強調している。

捜査本部は18日、船長が操舵室を離れ経験の浅い20代の3等航海士に操船を任せていたことも踏まえ、旅客船が急旋回した原因について船長らを集中的に追及した。

海洋水産省が旅客船の船舶自動識別装置(AIS)の発信データを分析した結果によると、旅客船は16日午前8時48分に直角に近い角度で右に急旋回。同52分に再び右に急旋回し、同55分に救助を要請した。

急旋回した原因は不明だが、(1)前方の漁船や暗礁などの障害物を回避しようとした(2)急旋回する前に既に船体が損傷していた(3)3等航海士が指示を誤った――などの可能性が指摘されている。

この3等航海士は救出者名簿に名前がなく安否不明とみられ、捜査に支障が出る可能性もある。捜査本部は船長や他の乗員らから事情を聴いて原因究明を進めている。

捜査本部関係者は18日の記者会見で「旋回が唯一の原因だったのか、船の維持管理に問題はなかったかなど多角的に調べている」と述べた。

一方、旅客船は150台の車両積載限度に対し、180台を積んでいたことが判明。聯合ニュースによると、50トン以上の大型トレーラーも3台載せていた。船の運航会社は、貨物も含めた総積載量は限度内に収まっていると釈明している。

また、18日付の韓国紙、東亜日報は、出発が約2時間遅れた旅客船が、速度を上げるため左右のバランスや浮力を調節する船底のタンクの水を排出した可能性があると報じた。航跡分析によると、旅客船は同航路を運航した5日前より速い平均速度で運航していたという。

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