2018年6月18日(月)

ライフネット生命なぜ人気 異端過ぎるネット販促の源流
ブロガー 藤代 裕之

(3/3ページ)
2013/11/22 7:00
保存
共有
印刷
その他

消費者にブランドを浸透させるためには、東証上場企業の会長がお笑い芸人のものまねまでやる

消費者にブランドを浸透させるためには、東証上場企業の会長がお笑い芸人のものまねまでやる

 同社はインターネット専業のため顧客とのリアルの接点が少ない。セミナーやチラシ配布は潜在的な顧客と触れ合う貴重な機会だ。さらに、ブログやツイッターで社員が顔を出して情報発信することで、顧客や見込み顧客との接触を増やしていく。出口会長はツイッターで2万9000フォロワー、岩瀬社長は4万2000フォロワーを持つ。両者の発信力を生かして、日々、自社を潜在顧客に浸透させていく。

 ニッセイ基礎研究所の調査によると、生命保険会社の選択理由は、(1)企業の信頼性・透明性、(2)販売チャネルの親しみやすさ、(3)保険料の安さ、(4)身近な情報の確からしさ、となっている。(2)には、一般の生命保険会社でいえば、外交員と知り合いだったり、熱心だったりするという理由が含まれる。リアルとソーシャルにおける社員の顔が見える活動は、ライフネットにはいない外交員の代わりという意味もある。

■口コミはつくれない

 口コミに関して注意していることは操作をしないことだ。「(口コミは)意図的にはつくれない。本当に共感して書いてくれている文章は人を動かすパワーがある。ネガティブな文章もあるが、それを消すこともない」と中田氏。開業から5年が経過し、次第に保険金や給付金の支払いが増えており、会社の置かれた状況も変化している。「保険の良しあしは支払うときまで実感できない。支払い手続きの簡便さやスピードなど、保険を利用された方の口コミが広がる取り組みをしていければ」と次の目標を語っていた。

藤代裕之(ふじしろ・ひろゆき)
ジャーナリスト・ブロガー。1973年徳島県生まれ、立教大学21世紀社会デザイン研究科修了。徳島新聞記者などを経て、ネット企業で新サービス立ち上げや研究開発支援を行う。法政大学社会学部准教授。2004年からブログ「ガ島通信」(http://d.hatena.ne.jp/gatonews/)を執筆、日本のアルファブロガーの1人として知られる。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報