2018年2月18日(日)

ライフネット生命なぜ人気 異端過ぎるネット販促の源流
ブロガー 藤代 裕之

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2013/11/22 7:00
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 「セツヤクエスト-節約の冒険者たち-」。人気ゲーム「ドラゴンクエスト」風のホームページに王冠をかぶって登場するのはインターネット専業のライフネット生命保険の出口治明会長。「あー、ネットで変な企画をやっている保険会社ね」。そう思った人がいたらライフネット生命の狙い通りだ。同社が繰り出すユニークな企画は、生命保険という「一生もの」の商品を売るための周到な戦略に基づいている。

■多摩川の河原でハトが保険を選ぶ

人気ゲーム風のコスプレで、潜在顧客の意識に刺さる

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 「セツヤクエスト」は若い世代にお金のことを考えてもらう企画。10月23日から、ブログサービスを提供しているはてな(京都市)、ライフネット生命、マネーフォワード(東京・渋谷)の3社共同で始めた。節約体験をブログに書いたり、ツイッターに投稿したりすると賞金やアマゾンのギフト券が当たる。日本テレビの番組「進ぬ!電波少年」で懸賞生活をしていたタレントのなすびさんが参加している。

 このようなライフネット生命のユニーク企画の源流は2009年にさかのぼる。当時29歳のマーケティング担当者が立案した「ハト企画」だ。ニュースサイト「デイリーポータルZ」に「ハトが選んだ生命保険に入る」という記事が掲載された。デイリーポータルZはニフティが運営する面白サイト。内容は、多摩川の土手で、保険金額を書いた豆の入った3つの皿を置き、ハトが選んだ金額の保険に入るというもので、出口氏らがシャツ姿で登場した。

 マーケティングを担当する中田華寿子常務は「開業間もない時期で何でもやろうという時期だった。ただ、生命保険という社会性の高い商品なので、苦情が殺到してしまうのではないかというリスクもあった」と振り返る。

 信頼性が求められる保険会社のプロモーションは、テレビCMなどで好感度の高いタレントを起用してイメージを向上させるものが多い。しかし、同社はベンチャーで保険料を安くすると打ち出したこともあり、広告宣伝には多くの費用がかけられなかった。ハト企画からは数十人の申し込みがあり、その後の加入者ヒアリングでも企画が認知されていたことが分かった。

■他社がやらないことをやる

 一風変わったインターネットを使った調査を公表して話題にもなった。人気マンガ「ドラゴンボール」に関する調査では、生命保険加入を勧めたいキャラクターをランキングした。1位になった孫悟空について、「チチさんと結婚し第1子となる孫悟飯さんを出産した当時(20歳と想定)では、月額1,092円となります」と保険料を試算した。

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