名物ホールの上に超高層 大阪・中之島

(1/2ページ)
2013/1/19付
保存
共有
印刷
その他

南西から見たフェスティバルタワーの全景。最高高さは198.96m。堂島川と土佐堀川に囲まれた中之島エリアで、現在、最も高い。写真左手前の西地区と合わせて特区に認定されており、ツインタワーとなる予定だ(写真:生田将人)

南西から見たフェスティバルタワーの全景。最高高さは198.96m。堂島川と土佐堀川に囲まれた中之島エリアで、現在、最も高い。写真左手前の西地区と合わせて特区に認定されており、ツインタワーとなる予定だ(写真:生田将人)

大阪・中之島の「フェスティバルホール」が高層オフィスとの複合施設に生まれ変わった。上部のオフィスの荷重を下部のホール外周に並べた柱で受ける。大ホールと1フロア2710m2(平方メートル)の無柱のオフィスを両立した。

フェスティバルホールと言えば、指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、ルイ・アームストロングなど世界の有名音楽家が名演を繰り広げたことで有名なホールだ。開館は1958年。いつしか「音楽の殿堂」と呼ばれ、歌手の山下達郎氏やさだまさし氏も絶賛。建て替えが決まったときには、反対運動が起こったほどファンの多いホールだった。

フェスティバルホールのあった新朝日ビルディングが建て替えることになり、ホールは2008年12月末に閉館。4年の歳月を経て、新しいフェスティバルホールの入る中之島フェスティバルタワーが12年11月に完成した(図1)。

図1 大ホールの上に載る超高層オフィス(写真:生田将人)

図1 大ホールの上に載る超高層オフィス(写真:生田将人)

フェスティバルホールの上には、発注者である朝日新聞社の大阪本社や賃貸オフィスが入る。ホールのこけら落としは13年4月とまだ先だが、地下1階から地上2階と12階、13階、37階の商業施設「フェスティバルプラザ」やオフィス部分は12年11月28日にオープンした。

■旧ホールのデザインを踏襲

写真1 間口は以前と同じながら可動式になったホール舞台。舞台の間口はこれまで30mだったが、24.5mから30mまでの可動式に変わった(写真:生田将人)

写真1 間口は以前と同じながら可動式になったホール舞台。舞台の間口はこれまで30mだったが、24.5mから30mまでの可動式に変わった(写真:生田将人)

設計を担当した日建設計の江副敏史執行役員設計担当プリンシパルは、建て替えに際し、「基本的なデザインは以前のものを踏襲し、質の面でグレードアップすることを意識した」と話す。旧ホールの基調色である赤、黒、金を新ホールでも採用。ホール内部の天井面も旧ホールと同じ波形リブを使う。

大きく変化したのはホールの面積だ。新ホールは総面積が788m2から1580m2へと拡大。舞台の奥行きや袖舞台などを広げた(写真1)。

座席数は2700席と建て替え前と同じだが、全2階席から全3階席へと変更した。各座席を一回り大きくし前後間隔を4cm広げて、ゆとりある鑑賞空間にした。舞台から客席最後部までの距離は、旧ホールの2階席最後部より、新ホールの3階席最後部の方が短くなっている。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]