2019年7月22日(月)

タニタ、ネット対応型の業務用睡眠計を開発

2012/7/19付
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タニタは、睡眠の状態を計測し、インターネットを利用して計測データの遠隔管理が可能な睡眠計「スリープスキャン(SL-511)」を開発した。業務用途を想定しており、介護・見守りサービス事業者やホテル、運送事業者などを主なターゲットとする。2012年8月1日にモニター出荷を始め、同年10月上旬に販売を開始する予定である。

マット型のセンサー本体を寝具の下に敷き、利用者が寝具の上に乗ると自動的に計測を開始する。利用者が寝具から離れると計測を終え、無線LANを介して自動的にデータが専用サーバーに転送される。サーバーでは、データを受信すると解析を始める。解析結果(睡眠ステージ、睡眠点数、タイプ判別など)は、利用者や管理者が同サーバーにアクセスすることで確認できる。

寝具の下に敷いているのが、今回の睡眠計

寝具の下に敷いているのが、今回の睡眠計

横向きに寝ても測定できると説明する

横向きに寝ても測定できると説明する

センサー本体。内部に水を含有している

センサー本体。内部に水を含有している


計測の原理は、タニタが2010年5月に発売した一般向け睡眠計と同様で、水(精製水)を利用したもの。マットに含有した水に伝わる振動を、コンデンサー・マイクで検出する。検出した振動は、周波数や強度の違いから脈拍・呼吸・体動の三つの成分に分離する。これらのバイタル・データを解析することで、前述の結果を導き出す。

なお、脈拍・呼吸・体動のデータは、管理者がリアルタイムで確認することもできる。この機能を利用することで、介護施設での見守りなどの用途に活用できると説明する。

■サービス開発に注力

タニタは、今回の睡眠計の開発に当たり、事業者などと協力したサービス開発に力を注いでいる。機器単体の販売では、市場がスムーズに広がらないと考えるためだ。

タニタの谷田千里社長(右)と、法政大学の遠隔健康モニタリング機能付き高齢者ケア施設プロジェクトの代表を務める小林尚登氏(左)

タニタの谷田千里社長(右)と、法政大学の遠隔健康モニタリング機能付き高齢者ケア施設プロジェクトの代表を務める小林尚登氏(左)

例えば、法政大学のIT研究センターが進める「遠隔健康モニタリング機能付き高齢者ケア施設プロジェクト」に対して、既に実験機を導入しており、高齢者の見守りツールとしての有効性の検証を進めている。

さらに、ホテル分野の市場開発にも着手している。ワシントンホテルなどを展開する藤田観光、ヒーリング音楽を手掛けるデラ、香りを使ったソリューションを提供するエアアロマジャパンと協業し、「安眠ルーム」の開発を進めている。2012年9月ごろに、東京都内のホテルでテスト・マーケティングを始める計画だという。

年間販売目標は2000台。標準価格は設定しておらず、個別対応になるという。

(日経エレクトロニクス兼デジタルヘルスOnline 小谷卓也)

[Tech-On! 2012年7月18日掲載]

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