ソフトバンク4Gのネットワーク詳細、運営会社が公表

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2012/1/19 6:30
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近CTOによると、一般に無線通信のトラフィックは都市部に極端に集中する傾向が見られるとする。例えば全国的には東名阪の3大都市圏に集中し、東京都内でもトラフィックの9割は23区内に集中している。さらに23区内でも、渋谷など多くの人が集まる繁華街のトラフィックが突出しているとする。また、トラフィックの70%以上は屋内からのものであるとする。

こうした状況を踏まえ、「まずはトラフィックの多い都市部をカバーしていく。なるべく既存の基地局用スペースを活用しつつ、マイクロセルでアンテナを設置していき、将来的にはフェムトセルなどを活用しながら屋内のアンテナを整備していく」(近CTO)というのが同社の方針だ。

一方で、説明会の質疑応答において近CTOは、2013年度以降のエリア整備について質問を受け、「面カバーは3Gに任せて、我々は都市部をカバーする」とコメント。近CTOのプレゼンテーションで示したスライドでも、地方部は3Gでカバーする方針を示している。全国でくまなく利用可能な高速サービスとは位置付けず、AXGPと3Gのデュアル対応端末などを前提として、AXGPは公衆無線LANなどと同様に都市部におけるネットワークの混雑を分散させるサービスとして位置付けていることを明らかにした。

東京周辺のAXGPのサービスエリア

東京周辺のAXGPのサービスエリア

名古屋周辺のAXGPのサービスエリア

名古屋周辺のAXGPのサービスエリア


大阪周辺のAXGPのサービスエリア

大阪周辺のAXGPのサービスエリア

札幌・福岡周辺のAXGPのサービスエリア

札幌・福岡周辺のAXGPのサービスエリア


■ネットワークはマイクロセルで整備、3Gとのアンテナ共用も

同社はAXGPを、PHSやXGPと同様にマイクロセルで展開する方針としている。「世界中で多くのオペレーターがマイクロセルをやりたいと思っているが、基地局の設置場所の確保が難しくなっている。既にマイクロセルを持っていることは大きな強み」(近CTO)と語り、ウィルコムがPHSのエリア展開に伴い確保した16万カ所の基地局用地が貴重な資産であるとした。説明会場にはPHSとAXGPの共用アンテナを展示し、AXGP用に追加の基地局スペースが不要であることをアピールしていた。将来的にAXGPの高速化やユーザー増加に対応する際も、既設基地局のアンテナ増設が最短で3カ月程度で迅速に行えるとした。

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