ソフトバンク4Gのネットワーク詳細、運営会社が公表

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2012/1/19 6:30
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従来方式のXGPと今回のAXGPの違いについて近CTOは、「直交周波数分割多重(OFDM)やTDDなど基本的な技術は共通だが、端末に搭載するチップセットなどは、大きなところに合流しないといけないということで、TD-LTEとプロトコルの共通化を図った」と説明。また、AXGPとTD-LTEとの違いについては、「プロトコルは同一だが、基地局半径の小さいマイクロセルで普通にTD-LTE方式をやろうとすると複数の基地局からの電波が干渉して動作しない。干渉を防ぎつつ多数のマイクロセルを設置できるよう、ウィルコムのノウハウをネットワーク側に実装した」としている。

AXGPの理論上の最大通信速度は下り110Mbps、上り15Mbps。ただし、ソフトバンクモバイルがSoftBank 4Gのサービス開始時に提供する端末は、下り最大76Mbps/上り最大10Mbpsにとどまる。下り最大110Mbps対応の端末の発売時期については、「チップセットのベンダーが鋭意対応しているところで、2012年内に商用端末の試作機が出てくる見込み。そこから先は端末メーカー待ちということになる。2012年のクリスマスシーズンや2013年の春商戦には、何らかの製品が出てくるだろう」(近CTO)としている。

AXGPサービスの開始当初に利用可能な端末はデータ通信端末のみだが、2013年3月末までにAXGPのネットワークでスマートフォンを利用できるよう、ネットワークに「CSフォールバック」と呼ばれるプロトコルを実装する。これは、スマートフォン宛てに音声通話の着信があった場合に、(1)AXGP網で着信通知をスマートフォンに届ける(2)スマートフォンは自らが接続するネットワークをAXGPから3Gに切り替える(3)3Gの回線交換方式でスマートフォンと相手の音声通話を確立する――という手順で、音声通話を実現するものである。AXGP対応のスマートフォンの発売は、AXGP網がこのCSフォールバックに対応完了した後になるとみられる。

AXGPの商用サービス開始当初に発売予定のモバイルルーター「ULTRA WiFi 4G 101SI」。下り最大76Mbps/上り最大10Mbps

AXGPの商用サービス開始当初に発売予定のモバイルルーター「ULTRA WiFi 4G 101SI」。下り最大76Mbps/上り最大10Mbps

■2013年3月までに政令指定都市をカバー、ただし地方部は「3Gに任せる」

AXGPサービスのエリア展開については、「2013年3月末までに政令指定都市の99%をカバーする。各政令指定都市の周辺も含め、2013年3月末時点で人口カバー率92%を予定している」(近CTO)とした。2月の商用サービス開始時点では、東京・名古屋・大阪・福岡・札幌の各都市の一部をカバーする予定。

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