2019年6月17日(月)

大もうけする力より一生の仕事をつくる力  永島敏行さん

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2012/7/25 7:00
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──採れ立ての野菜や果物を、作った生産者が直接都会に運んで販売する。そんな市場がここ数年、人気を呼んでいます。永島さんはブームの火付け役ですね。主宰する「青空市場」は2005年に始まって、現在は東京・丸の内の行幸地下通路で市場(いちば)を開き、毎回数千人ものお客が集まるとか。7月27日にも開催されるそうですね。そもそも市場を開こうと思ったきっかけは?

外国に行くと、どんな都会でも週末には街中に市場が立っています。僕は食べることが大好きだから、東京にもそんな場所が欲しいなあと。しかも物産展みたいにただ商品を並べるだけじゃなくて、作り手の農家とお客さんが情報交換しながら買い物できる場所を作れたら、きっと楽しいぞと思ったんです。

永島敏行(ながしま・としゆき)さん
俳優・青空市場代表取締役  1956年千葉県生まれ。21歳で俳優デビュー、映画『サード』で新人賞を総なめにする。現在、スクーリング・パッド農業ビジネスデザイン学部長、「やじうまテレビ」(テレビ朝日)、「永島敏行の農業バンザイ!」(秋田テレビ)に出演。2012年7月に著書『青空市場で会いましょう 日本の農と食はすばらしい』(家の光協会)を上梓。

永島敏行(ながしま・としゆき)さん
俳優・青空市場代表取締役  1956年千葉県生まれ。21歳で俳優デビュー、映画『サード』で新人賞を総なめにする。現在、スクーリング・パッド農業ビジネスデザイン学部長、「やじうまテレビ」(テレビ朝日)、「永島敏行の農業バンザイ!」(秋田テレビ)に出演。2012年7月に著書『青空市場で会いましょう 日本の農と食はすばらしい』(家の光協会)を上梓。

最初はボランティアから始めましたが、ビジネスとして長く続けたいから、49歳のときに有限会社にしました。会社ってどうつくるかの勉強からのスタートでしたよ(笑)。資本金は僕の手元の100万円と、東京都の創業融資制度で借りた200万円の合計300万円です。

──先見の明がありましたね。

東京都に事業計画書を出すときにいわれました。「市場って何をするんですか? 仕事になるんですか? どうやって収益上げるんですか?」って。説明しても、担当者は当初ポカンとしてました。仕方がないですよね、全く前例がなかったですから。

──それが現在では、三菱地所や伊藤忠商事からも声がかかるとか。

行幸地下通路で開催している青空市場は三菱地所と協力して開いています。通常の青空市場は日曜日にやるんですが、これは毎月第4金曜日なんです。働く人においしいものを食べてもらいたいからです。果物や佃(つくだ)煮、1000円の釜揚げシラスなんかもびっくりするほどバンバン売れていきますよ。2日分のリンゴが1日で売り切れちゃって驚いたこともあります。

──青空市場は今どれぐらい売り上げがあるんですか。

収益はトントンですね。専任のスタッフを一人雇えるくらいのもうけが出ればいいんです。定期的に青空市場を開くことで、生産者に固定のファンができていくのがうれしい。農家にとっては自信や意欲につながりますし、消費者の要望を知る絶好のマーケティングの機会でもあります。買う側は農業の魅力に触れられる。僕は「農家の広報マン」を自認してます。

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