雪を貯蔵して夏季の冷房に ローソンの新型省エネ店舗

2013/11/19付
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コンビニエンスストアチェーンのローソンは、冬季に貯蔵した雪を夏季の冷房に利用する、寒冷地特化型の環境配慮型店舗を開発した。そのほかの環境配慮設備と合わせて、店舗全体の年間電気使用量を2010年度(約18万kW)比で約50%カットし、約9万kWと想定。同社のこれまでの環境配慮型店舗で、最大の削減量を見込む。既に最初の店舗が2013年11月1日、秋田県由利本荘市に開店している。

「ローソン由利本荘山本店」の俯瞰パース(資料:ローソン)

「ローソン由利本荘山本店」の俯瞰パース(資料:ローソン)

コンビニエンスストア業界初導入となる「雪貯蔵空調連携システム」は、冬季に雪をコンテナに貯蔵し、夏季に冷却運転を実施する。コンテナ容量は約100立方メートル(面積10坪程度、高さ3m)で、8月まで冷房として利用できる見通し。なお、同システム単体による電気使用量の削減率は数%程度と説明している。

冬季に太陽熱で作った温水でカウンター内を床暖房する「太陽熱利用暖房システム」も業界で初めて導入する。いずれも商業施設では珍しい取り組みで、冷暖房の面積や空間が大きいことから、独自の仕組みづくりが求められたという。

このほか、地下水を冷暖房の予備熱源に使う地中熱利用ヒートポンプ空調、災害時にも電力使用できる太陽光発電パネル、LED(発光ダイオード)照明および調光制御などを導入。断熱性の高い屋根材や外壁材、Low-E(低放射)ガラスを使うことで、建物全体の断熱性能を高めた。店舗設備についても、冬季は外気を取り込んで冷却に活用する省エネ設計の冷蔵ケースなどを備える。人工知能導入によるエネルギー監視も行う。センサーで内外環境に合わせた自動制御を行い、店舗全体のエネルギーを効率的に使用する。

同社は毎年、最新設備を導入した環境配慮型の実験店舗を開店し、省エネ効果を検証している。そこで効果が得られた設備については、既存店舗に導入している。既にLED照明を全店に導入済み、2013年度中に太陽光発電を2000店舗に導入する計画だ。

【施設概要】
ローソン由利本荘山本店
所在地:秋田県由利本荘市山本字前田表310-4
オープン時期:2013年11月1日
主構造:鉄骨造
敷地面積:2858平方メートル
店舗面積:225平方メートル
駐車場:31台

[ケンプラッツ 2013年11月18日掲載]

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