1000人調査が示す「3大疾病」 苦しむ現場に会社は沈黙
さらば暗いIT職場(1)

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2013/6/21 7:00
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 米ヤフーが在宅勤務を禁止して話題となっている。仕事場での対話や議論を増やし、アイデアを引き出すのが狙いだ。では、日本のIT職場はどうか。日経情報ストラテジー誌とITproが企業のIT部門やIT業界で働く1000人を調査したところ、「3大疾病」が明らかになった。ITの仕事は本来、期待が大きく、やりがいや成長性があるもの。いま、IT職場で何が起きているのだろうか。

IT職場の現実は?

IT職場の現実は?

2013年2月に実施した1000人調査[注1]から、IT業界の「現場」と「組織」の問題が浮かび上がった。まずはそれらをきちんと見つめ、原因を探ろう。

クラウド、ビッグデータ、タブレット…。企業や社会のIT活用に対する熱気、期待は膨らんでいる。IT業界は成長産業。システムやネット関連の職場は活気に満ち溢れていてもおかしくない状況だ。

ところが現実はそうではない。斜陽産業かのような沈滞ムードが漂っている。約1000人のIT人材を対象に、独自で労働実態を調査して分かった事実だ。

図1 IT人材1000人調査の結果。IT企業や企業のIT部門に所属する人が対象

図1 IT人材1000人調査の結果。IT企業や企業のIT部門に所属する人が対象

■同僚をよく知らない人が半数

日経情報ストラテジーはそれを"3大疾病"に分類してみた。「うつ・無気力」型、「疲弊・燃え尽き」型、「あきらめ」型である。

1つ目のうつ・無気力型の職場イメージはこうだ。厳しい納期に追われ自分の仕事に手一杯。同じシステム構築プロジェクトのメンバーだろうと、他人の仕事の進捗には無関心。うつ病が多発していても、抜本的な対策が打たれない。チームワークなど皆無のムードが広がっている。

[注1]日経情報ストラテジー誌はITproと共同で、組織風土改革についてアンケートを実施。6つの質問と自由意見に対し、971件の回答を得た。アンケートはITproのウェブサイトと、日経情報ストラテジーが2013年2月22日に都内で開催したIT関連のセミナーの会場で実施した。有効回答はITproで883件、セミナー会場で88件。ITproでのアンケート期間は2月5日から同19日。
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