2017年11月21日(火)

スパコン世界一は中国の「天河二号」に

2013/6/18付
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 世界の高性能コンピュータのランキングを取りまとめているTOP500プロジェクトは2013年6月17日、最新のランキングを発表した。それによれば、1位は中国人民解放軍国防科学技術大学(NUDT)が、2013年末までに中国広州市に設置することを目指して開発中の「Tianhe-2(天河二号)」となった。浮動小数点演算速度(FLOPS)は、TOP500のLinpackベンチマークで33.86Peta FLOPS(PFLOPS)である。

 2位は、米国エネルギー省(DOE)傘下の米Oak Ridge National Laboratory(ORNL)に設置された米Cray製の「Titan」(Linpackで17.59PFLOPS)。3位は、DOE傘下の米Lawrence Livermore National Laboratory(LLNL)に設置された米IBM製「Sequoia」(同17.173224PFLOPS)だった。理化学研究所などの「京コンピュータ」(同10.51PFLOPS)は4位だった。

■Intel製22nm世代のプロセサ利用システムが初の1位に

 発表によれば、天河二号の総CPUコア数は312万コアで、演算容量は54.9024P(ペタ)TFLOPS、メモリ容量は1.024Pバイト、消費電力は冷却システムを含めない場合は17.808MW、含めた場合は約24MWである。

 システムは1万6000枚の計算ノードからなる。1計算ノードは、「ネオ・ヘテロジニアス構成」と呼ぶ構成で、2個のマイクロプロセサ「Xeon E5-2692」と3個のコプロセサ「Intel Xeon Phi」などから成る。Xeon E5-2692は22nm世代のTri-Gateトランジスタを利用し、2.2GHz動作で12CPUコアを備える。マイクロアーキテクチャは、「Ivy Bridge」である。一方、Xeon Phiはやはり22nm世代で、1個で57CPUコアと多数のコアを備える。しかも各コアが倍精度の浮動小数点演算を4スレッド実行できる。

 計算ノード間をつなぐインターコネクトでは、SPARCアーキテクチャのプロセサ「Galaxy FT-1500」を利用した「Express-2」というNUDT独自の網構成を採っている。

(日経エレクトロニクス 野澤哲生)

[Tech-On! 2013年6月17日掲載]

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