KDDI田中社長、WiMAX2計画の見直しを示唆
「TD-LTE、中国の動向を視野に検討中」

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2012/10/17 18:25
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KDDIの田中孝司社長は17日、系列のUQコミュニケーションズが2013年に商用サービス開始を予定している高速通信サービス「WiMAX2」について、「中国でのTD-LTEの取り組みなどを踏まえ、いろいろ検討している」と語り、採用方式の変更も視野に入れた見直しを行っていることを明らかにした。WiMAX方式は商用化で先行したが、類似した技術方式のTD-LTEの巻き返しを受けており、KDDIグループは次世代方式の導入について再検討を迫られた格好だ。

スマートフォンなどの新商品を発表するKDDIの田中社長(右から2番目)=17日、東京都港区

スマートフォンなどの新商品を発表するKDDIの田中社長(右から2番目)=17日、東京都港区

同日開催された新製品発表会の質疑応答で明らかにした。田中社長は「(UQが)総務省から(新サービスに必要な)電波の追加割り当てを受けられたら、WiMAX2みたいなものをスタートしたい」と語り、WiMAX2だけでなく、同方式に類似した別方式も検討していることを示唆した。

その上で、WiMAX2の対抗方式としてソフトバンクモバイルやインドの事業者などで実用化されているTD-LTE方式について、「中国で(実用化に向けた取り組みが)進んでおり、(日本でUQが使用する周波数と同じ)2.5ギガヘルツ(GHz)帯の電波も中国で今後割り当てられると思っている。そうしたことも含め、(KDDIグループとして)どうするかを検討している」と語り、TD-LTE方式へのくら替えも検討中であることを認めた。

■WiMAX、商用化で先行もTD-LTEが巻き返し

KDDI系列のUQは、WiMAX方式で毎秒最大40メガビットのデータ通信サービスを09年2月に開始しており、12年9月末時点の契約者数は345万件。同サービスの後継として、13年1~6月をめどに毎秒最大165メガビットのWiMAX2方式の商用サービスを始める計画を打ち出している。

しかし、海外ではWiMAXの代わりにTD-LTE方式という別の通信規格を推進する動きが主流となっている。TD-LTEとWiMAXは、いずれも下りと上りの通信を時間帯で切り替える「TDD」(時分割複信)と呼ばれる仕組みを採用しており、部分的に共通の技術を使っているが互換性はない。

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