半世紀ぶり地上に姿、渋谷に復活するか「春の小川」

科学&新技術
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2014/5/30 7:00
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護岸がコンクリートの3面張りとなった現在の渋谷川を北側から見る。写真の主に右側が渋谷駅南街区プロジェクトの対象エリア。左端は明治通り(写真:山崎 一邦)

護岸がコンクリートの3面張りとなった現在の渋谷川を北側から見る。写真の主に右側が渋谷駅南街区プロジェクトの対象エリア。左端は明治通り(写真:山崎 一邦)

渋谷区も清流の復活とはいえ、メダカやコブナが泳ぐ小川の実現までは想定していない。

まずは、水が流れる渋谷川沿いに、歩行者が快適に通行できる遊歩道を設ける考えだ。豪雨時の安全などを確保するため、歩行者が直接、渋谷川の水に触れることのできる親水空間の整備も難しいとみている。

都市再生特別地区では、地域のまちづくりの考え方と整合することなどを条件に、地域再生への貢献度に応じて容積率などが緩和される。渋谷駅南街区プロジェクトでは広場などの整備によって、容積率が現在の平均716%から1350%に緩和される。

■川の再生をきっかけに賑わい創出

渋谷駅南街区プロジェクトにおいて、東急は計7棟のビルを建設する。2013年3月の地下化によって不要となった東急東横線の高架橋を生かして、国道246号の上空に渋谷駅と南街区とをつなぐ歩行者専用の横断デッキを整備することにしている。

[上]国道246号の上空に架かる旧東横線の高架橋(写真中央)。この高架橋を生かして、渋谷駅と南街区とをつなぐ歩行者専用の横断デッキを設ける 。最も上空に架かるのは首都高速3号渋谷線(写真:山崎一邦)
[下]国道246号を横断する歩行者専用デッキの完成パース(資料:東急)

[上]国道246号の上空に架かる旧東横線の高架橋(写真中央)。この高架橋を生かして、渋谷駅と南街区とをつなぐ歩行者専用の横断デッキを設ける 。最も上空に架かるのは首都高速3号渋谷線(写真:山崎一邦)
[下]国道246号を横断する歩行者専用デッキの完成パース(資料:東急)

渋谷川の右岸には、旧東横線の高架橋の跡地がある。2014年4月末時点で高架橋の撤去をほぼ終えた状態だ。渋谷駅南街区プロジェクトは、都市計画決定した2013年6月時点で2018年3月末までが工期となる。一方、駅街区開発計画に位置付けられ、東口アーバンコアなどを設ける東棟は2020年の開業を予定する。

韓国ソウル市は2005年、暗渠だった清渓川(チョンゲチョン)を開水路の川に復元し、地下水などの放流を始めた。その結果、多くの人が訪れる観光資源となっている。渋谷川の水辺空間も、新たな賑わいの創出が期待される。

[左]東急東横線の高架橋があった跡地。橋脚などの撤去はほぼ終わっている。写真左側が渋谷川。4月上旬撮影
[右]さらに南側では、旧東横線の高架橋が残っていた。4月上旬撮影(写真:いずれも山崎一邦)

[左]東急東横線の高架橋があった跡地。橋脚などの撤去はほぼ終わっている。写真左側が渋谷川。4月上旬撮影
[右]さらに南側では、旧東横線の高架橋が残っていた。4月上旬撮影(写真:いずれも山崎一邦)

(フリーライター 山崎一邦)

[ケンプラッツ2014年5月7日付の記事を基に再構成]

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