2019年4月22日(月)

半世紀ぶり地上に姿、渋谷に復活するか「春の小川」

(1/4ページ)
2014/5/30 7:00
保存
共有
印刷
その他

ケンプラッツ

 東京・渋谷駅周辺の再開発に伴い、2014年春、渋谷駅東口駅前広場の地下を北から南に流れる「渋谷川」の暗渠(あんきょ)が半世紀ぶりに地上に姿を現した。かつて渋谷川に流れ込んでいた支川は、唱歌「春の小川」のモデルともいわれる。再開発によって、現在はほとんど水がなく干上がった渋谷川に清流を復活させ、川沿いに新たな水辺空間を創出する。

渋谷川は、JR渋谷駅のすぐ東側を"最上流"とする長さ約2kmの二級河川だ。下流で名前が古川に変わり、長さ約4kmの開水路を通って東京湾にそそぎ込む。渋谷川のうち、バス乗り場などがある東口駅前広場を横断する250mほどの区間は、長らく暗渠となっていた。

2014年1月、この暗渠の内部を目にすることができるとちまたで話題になった。暗渠の蓋として架けられていた桁の一部が撤去されたからだ。

[左]蓋が撤去され、姿を現した渋谷川の暗渠。渋谷駅の東口駅前広場を南側から見る。2014年3月撮影(写真:赤坂麻実)
[右]東口駅前広場を、広場の東側に建つ「渋谷ヒカリエ」から見下ろす。写真左端の緑色のネットが掛かった部分で、渋谷川の暗渠の蓋を撤去していた。2014年4月撮影(写真:山崎一邦)

[左]蓋が撤去され、姿を現した渋谷川の暗渠。渋谷駅の東口駅前広場を南側から見る。2014年3月撮影(写真:赤坂麻実)
[右]東口駅前広場を、広場の東側に建つ「渋谷ヒカリエ」から見下ろす。写真左端の緑色のネットが掛かった部分で、渋谷川の暗渠の蓋を撤去していた。2014年4月撮影(写真:山崎一邦)

この工事は、「駅街区開発計画」で実施しているものの一つ。同計画は都市再生特別地区の再開発事業として東急とJR東日本、東京メトロが東京都に提案し、都が2013年6月に都市計画決定した。

この再開発事業によって、渋谷駅の東口には高さ約230mの駅ビルとなる東棟が建つ。渋谷川は暗渠区間を現在よりも東側に移設し、駅前広場の地下に雨水の貯留施設を設ける。

駅街区開発計画の完成パース。渋谷駅を北側から見る。東棟の高さは約230m(資料:東急)

駅街区開発計画の完成パース。渋谷駅を北側から見る。東棟の高さは約230m(資料:東急)

■「東口アーバンコア」を水路が横断

移設する渋谷川の水路は、東棟と地上部、2013年3月に地下化した東急東横線の地下駅などを垂直につなぐ「東口アーバンコア」のそばを通る計画となっている。エスカレーターやエレベーターといった上下の動線を設ける東口アーバンコアの地下1階付近を水路が横断する。

再開発で計画する渋谷駅東口の断面図。東口アーバンコアのそばを渋谷川が流れる(資料:東急)

再開発で計画する渋谷駅東口の断面図。東口アーバンコアのそばを渋谷川が流れる(資料:東急)

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次へ

春割実施中!無料期間中の解約OK!
日経電子版が5月末まで無料!

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報