スカイツリーから落雪か 近隣住宅の屋根破損
東京スカイツリーを運営する「東武タワースカイツリー」は16日、近隣住民から「ベランダの屋根が破損した」と申し出があり、スカイツリーからの落雪による可能性があるとして修繕したと発表した。
同社によると、スカイツリー南側約100メートルにある一戸建て住宅のベランダの屋根が破損した。15日午後に住民が気付き申し出た。同社は住民から事情を聴き、14日に首都圏に降った大雪が原因の可能性があると判断した。
昨年も屋根やガラスが破損したとの近隣住民からの申し出が同社に4件寄せられ、落雪が原因の可能性があるとして修繕している。
同社はスカイツリーに仮設ネットや監視カメラを取り付け、地上にも警備員を配置するなど、落雪対策を進めているという。
防災科学技術研究所雪氷防災研究センターの上石勲総括主任研究員は「落雪を完全に防ぐのは難しいが、周辺の人がけがをする可能性もあるので、対策は続けていくべきだ」と話している。〔共同〕