2019年9月23日(月)

ドコモとKDDIがスマホの無線LAN機能を強化 5ギガ帯に対応、ソフト改良も

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2012/5/17 7:00
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NTTドコモとKDDI(au)は、スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)における無線LANへの対応機能をそれぞれ強化する。このほど発表した夏商戦向けのスマホ新製品では、無線LANの対応周波数を拡張した端末を大幅に増やしたほか、無線LAN接続時の消費電力を抑えたり、携帯電話回線との切り替え時間を短縮したりといった改良を施した。

KDDIのスマホ夏モデルは、5ギガヘルツ帯の無線LAN対応機種を大幅に増やし、ソフトにも改良を施した

KDDIのスマホ夏モデルは、5ギガヘルツ帯の無線LAN対応機種を大幅に増やし、ソフトにも改良を施した

携帯電話各社は、スマホの急増に伴い3G(第3世代携帯電話)回線の混雑が激しくなっていることを受け、スマホからの通信を分散させる受け皿として無線LANの利用拡大を目指している。これまでは無線LANの使い勝手の悪さがユーザーから指摘されていたが、2社は今回の取り組みによりユーザーの不満を解消し、無線LANへの移行を促す。ユーザーにとっては、自宅や外出先で3GやLTE、無線LANといった複数のネットワークから最適なものを選び、従来より快適に通信できる環境を入手しやすくなる。

■5ギガヘルツ帯の無線LAN対応スマホが大幅増

2社がいずれも積極的に推進しているのが、無線LANの5ギガヘルツ帯対応だ。

KDDIは15日に、NTTドコモは16日にそれぞれ夏商戦向けのスマホ新機種を発表した。KDDIは5月下旬以降に発売するスマホ6機種のうち5機種で、NTTドコモは6月以降に発売するスマホ16機種のうち6機種で、2.4ギガヘルツ帯に加え5ギガヘルツ帯の無線LANに対応する。

一般に無線LANでは2.4ギガヘルツ帯と5ギガヘルツ帯という2種類の周波数を使用する。これまで国内で市販されているスマホの大半は2.4ギガヘルツ帯だけに対応していたが、2.4ギガヘルツ帯は電波の幅(帯域幅)が狭く、複数の無線LANが干渉せず同時通信できるのは実質3チャンネルしかない。

NTTドコモの夏モデルでは、16機種中6機種が5ギガヘルツ帯の無線LAN対応となった

NTTドコモの夏モデルでは、16機種中6機種が5ギガヘルツ帯の無線LAN対応となった

このため、無線LANの親機(アクセスポイント=AP)が多数設置されている都市部では、無線LAN同士の干渉による速度低下が頻発している。しかも電子レンジなど、2.4ギガヘルツ帯の電波を使う機器が近くにあると干渉するという問題も抱えている。

5ギガヘルツ帯は2.4ギガヘルツ帯より帯域幅が大幅に広く、実質19チャンネルが干渉せず同時通信できる。これまで国内のスマホは、無線制御ICやアンテナの調達コストや、スマホの回路設計や検査の工数が増えることを嫌い、5ギガヘルツ帯への対応に消極的だった。しかし、無線LANの利用拡大を目指す通信事業者が端末メーカーに5ギガヘルツ帯への対応を要請し、対応スマホを拡充した。

■公衆無線LANや家庭向けルーターも5ギガヘルツ帯対応進む

スマホに無線LANでつながるネットワーク側の5ギガヘルツ帯対応も進めている。2社は駅や空港、喫茶店などで公衆無線LANサービスをそれぞれ展開しており、スマホユーザーに実質無料で提供している。

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